(2)
「退魔師ギルドや
え……えっと、いつもの事だから言っても仕方ないけど……何で、冒険者ギルドの幹部会は、昼間だろうと真っ暗な部屋で、しかも、わざと幹部の顔が不気味に見える場所に光源を置いた状態でやるんだろうか?
いや、マジで、メモとか取るのが困難なんですけど……。
待てよ、迂闊にメモとか取って、それが外部に漏れたらマズい事になるような話だから、わざと、いつも、こんな薄暗い部屋で幹部達は裏の仕事の命令を下してるんだろうか?
「だが、解散させられようとも……資金力は、我々、冒険者ギルドの方が上だ。その資金を使って競合組織を乗っ取ってやる」
「ぐふふふ……奴らが我々を倒したと思った時……逆に奴らの組織は、我々の亡霊に取り憑かれる事になると言う訳だ」
また、これだ。
メモとか残されるとマズ話なのに、やたらと説明台詞が多い。
まるで、三文芝居だ。
まぁ、退魔師ギルドや
自分の普段の行動を思い出してみても……冒険者ギルドに入って数年で、言ってる事ややってる事が、すっかり芝居臭くなってきた。
ひょっとしたら、幹部会は何か重大な勘違いをしてるんじゃないだろうか?
僕達の競合組織は……退魔師ギルドや
まぁ、いいや……。
どうせ、今回もロクな裏仕事じゃないんだろう。
「そこでだ。我々が競合組織を乗っ取る為に……競合組織の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます