空蝉(うつせみ)晩夏

空蝉や

「空」の哲学

ひとしきり


うつせみや

くうのてつがく

ひとしきり


空蝉と言えば、

衣だけ残して源氏の君をふった所作が上品な女性。

この帖で 源氏の君は、顔立ちが美しくてもガサツな女人より

地味な風貌でも品のある人の方が好みだなどと独りごつ。

これは、つまり作者紫式部の考えの投影ではあるけれど。


また、空蝉と言えば、

色即是空という言葉が浮かぶ。

目の前にある色彩豊かなこの現実世界が、実は「空」?

脳内のスクリーンに映し出されたものを見ているにすぎないから?

しばし、沈黙…


https://kakuyomu.jp/users/rubylince/news/16817330652970834158

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