私は自分を思い出す

私は私を思い出す

焼きたてのパンの様な夕陽を見た

生まれたての猫の鳴き声の様な波の音

月光浴びて 希望が満ちた 喜びに満ちた


自分は自分を思い出す

烏の羽が広がった様な夜を歩いた

身体にまとわり付く水飴の様な雨

電灯が無い事に気付いて 絶望に染まった 恐怖に染まった


私は自分を思い出す

花畑を見つめる日々

氷を砕いて放置する日々

それでも生きるしかなかった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る