俺は、ただの努力家だった。
辺境の村から王都の名門魔法学校に入学して、
目指していたのは、世界を守る聖騎士。
でも、違った。
俺は、生まれながらの世界を滅ぼす者だった。
15年前、地獄の底から邪神を召喚しようとした異教団がいた。
儀式は失敗し、現れたのはただの赤子。
だが、それこそが邪神ベルゼファールの生まれ変わりだった。
俺はその赤子だ。
育ての親は元・聖騎士。
育てられた町は、教団の残党に襲われ、炎に包まれた。
俺の中で、何かが目覚めた。
空間を裂き、魔物を創る力。
それは、創造神である邪神の証。
仲間を殺された者たちが、俺を狙ってくる。
世界は、俺を否定し、断罪しようとする。
でも、それでも。
俺には守りたい人がいる。
父が、母が、俺を人間として育ててくれた。
だからこそ、俺はこの力を人間として使いたい。
この少年の決断が、世界の神話を書き換える。