第4話 強制転移
─────げきゃあっ。と聞いたことのないような叫び声をあげながら放物線を描くピンク頭。
女の子に慈悲?ないわ~あるわけない。推しを愛でる機会を邪魔した奴に男も女もあるものか。鉄槌あるのみ。
殴った拳に痛みはなく、よくもまあこんな細腕で(自称)あんな力が出るわ、としみじみ再生した自分の体をチェックする。─────うん、服も靴も最後に着てたの同じ。あ、髪を止めてたのが無いな。
『‥‥‥‥怒り‥‥‥‥底がしれぬ‥‥‥‥』
あん?私ってば誰かにディスられてる?
顔にかかった髪をかき上げながら周りを見渡すが、延びている二人以外誰の存在も確認できない。
「‥‥‥‥ああ、そういや聞いた事がある‥‥‥‥やつらは滅多に怒ることはないが、キレたらヤバい人種だって‥‥‥‥」
「え‥‥‥‥聞いてまふぇんけど」
「おまえ顔が変形してるぞ、こうなったらアイツ下に『落とす』ぞ」
「えっ今私の『世界』と繋がってるんですよッ!イヤですあんなの追加したら私の世界が汚れちゃうッ!」
「もともとお前のじゃねぇだろ。それとも何か?お前一人でアイツどうにかできるのかよ」
「え‥‥‥‥無理かも」
「じゃあやれ」
何か二人でコソコソしてやんな~次はどうしてくれよう。やっぱ消し炭かな?チリチリの消し炭。と荒んだ心で足を踏み出した瞬間底が抜けた。
それはもうポッカリと。
白い世界から眩しい位の青が見える。─────ただしかなり上空
「ハハハハハっ人間分際で生意気なんだよっ喰らえ『メテオ』ッ!」
追い打ちをかけるように巨大な岩がいくつも飛んでくる。やっぱ病んでやがるな
「テメェこそ喰らえッ!!」
ぶつかりそうになった岩を更に回転をかけて投げ返してやった。主に下半身めがけて
ぐへぇとか汚い叫びが聞こえたが、これまでで最高の纏わりが流れ込んできた。
「ハゲちらかしやがれっ!!」
捨て台詞を最後に私は本格的に落下し始めた─────。
ゴゴゴゴゴォォォォと響く地鳴りのような音を聞いて、はっと目が覚めた。
─────ヤバい地震だ!
長年培われてきた日本人という名のDNAが体を覚醒したが
がばりと起きて、すべてを悟った。
─────おぅふ。震源地、私。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。