1-6
「っ!?」
悲鳴に反応し、コンラートはアルマを
彼の
(な、何!?)
原因を確かめようと、アルマは彼の腕の
絨毯の上には先ほどの指輪が転がっており、あしらわれた宝石がぱっくりと二つに割れていた。おまけに色が真っ白に変色している。
(もしかしてあの指輪が?)
もっと近くで確かめるため、アルマはコンラートから身を離そうとした。
だが何故か、引きとめるようにぎゅっと力を込められる。
「コンラート様、あの、指輪が」
「―― アルマ」
(……!?)
すると顎にそっとコンラートの手が添えられ、くいっと上向きに持ち上げられる。
「ああ……近くで見るとほんとに可愛いね。耳と目と鼻と口すべての配置が完璧だし、髪の毛も
「コ、コンラート様!?」
「ああごめん、少し力を入れすぎたかな。
「コ、ココ、コンラート様? さっきからいったい何を―― 」
長い前髪をぐいっとかき上げ、立て板に水のごとくしゃべり始めたコンラートを前に、アルマは
そこで彼の瞳が、青から美しい金色に変わっていることに気づく。
(目の色が違う? どうして―― )
だがアルマが考えを整理する間もなく、コンラートはそのままよいしょとアルマを横向きに抱き上げた。足が宙に浮き、落ちそうになったアルマはたまらず彼の服を
「あっ、あの、いったい何を―― 」
「決まってるじゃない。ベッドに行くんだよ」
「はあっ!?」
「こんな可愛い子と夜に二人きり。やることと言ったら一つしかないよね」
「ちょっ、ちょっと待ってください!? あ、あなたは―― 」
変わったのは
例えるならそう―― さなぎが蝶になるように、実に多くの
(へっ、『変態』だー!!)
アルマは脳内で
そこには完璧に整えられた
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