本祭〜初日〜
今日から7日間、夢にまで見た
今日の朝は翠が、集合場所の大広場に行く前に私の部屋にきてくれた。
「おはよ、
「おはよ、翠!ねね、今日なんでお迎えに来てくれたの?」
「だって、莉蘭大広場どこかわかんないでしょ?
「ありがと、翠。実は、早めに出て誰かについていこうと思ってたところなんだよね。」
「その格好で一人で出歩いたらやばいでしょ、さすがに。」
「え?そうかな。みんな『夢叶地』だったらこんな感じなのかと思ってた。」
「いやいや、俺らは『赤星花』なんだからみんなより豪華だよ?!去年までもそうだったじゃん!」
「あ、そっか。確かに笑」
本当に何も考えてなかった。同い年のはずなのに翠はいろんなこと考えててすごいなあ。尊敬。
「そういえば、今日は何するの?」
「今日は本祭の1日目だから『海月宮』で暮らしてる人々や妖精、精霊と交流したり、『海月宮』の伝統のお祭りを体験したりすると思うよ!あとは莉蘭が、好きなご馳走ももてなしてもらえると思うよ!」
去年までは仮面を被っていたから、雰囲気でしか妖精さんや精霊さんとは話したことなかったし、仮面を被っているのは失礼だからと対面で『海月宮』の人々と話したこともなかったからすごく楽しみだな!
それにお祭りにご馳走?!1日目から最高すぎない?やっぱ仮面外すと豪華になるのかな。
「え!全部楽しみ!早く行こ行こ!」
「そうだね!莉蘭、転けないようにね?笑」
「子供じゃないんだから転ばないよー!!それにもし転んでも翠が助けてくれるでしょ?」
「しょーがないなぁ。莉蘭の専属SPなるかー笑」
「ありがと、翠!」
なんだかんだ言いながら翠ってめちゃくちゃ優しいんだよねふふ。
「じゃあ莉蘭、行こっか!」
そう言いながら歩き始めた翠だけど、私の歩くスピードに合わせてくれてるのがわかって、嬉しかった。
・
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「『赤星花』のみなさん、こんにちは。『海月宮』にいる妖精及び精霊の代表としてきました、ミナとハルです。よろしくお願いします。」
「はじめまして、春の『赤星花』、桃月莉蘭です。よろしくお願いします。」
「こんにちは、秋の『赤星花』、久莉野結陽です。よろしくお願いします。」
「こんにちは、冬の『赤星花』の雪羽翠です。よろしくお願いします。」
「はい、全員自己紹介が終わったので、交流会を進めようと思います!司会進行は、私、夏葵蓮が務めさせていただきます!よろしくお願いします!では、まずはババ抜きとかどうでしょう?!」
さすが蓮、元気すぎる。それにしてもババ抜きって、、、
「蓮様、ババ抜きよりクルーズに行きませんか?この美しき海で我々妖精及び精霊が皆様にパフォーマンスをお見せしたいのです。よろしいでしょうか?」
お!ミナ様ナイスです!私もクルーズ行きたいです!
「じゃあクルーズにしますか!みんなもそれでい?」
「「「もちろん!!」」」
「じゃあ決まりだね!早速港に行こう!」
そんなこんなで1日目はクルーズを堪能することに!嬉しいなー!
「莉蘭、顔がにやけすぎだよ?笑」
「そう言ってるすみれだってにやけてるよ?笑」
ほんとに楽しみだなー!
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毎週 日曜日 21:00 予定は変更される可能性があります
巡る季節の真ん中で奇跡を 咲良 桜叶 @nico__chan25
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