前夜祭 ~近況報告~
「では俺から始める。」
そう
「俺は最近、冬に植物が枯れてしまい、真っ白な景色しかないのが寂しいから、冬にも育つ植物を育てるために研究している。最近は
私は色鮮やかに花が咲く景色の中で過ごしているけど翠様が過ごしている
「翠、それだと
「そうだな、
「はい!もちろんです!」
冬の守り人つまり
「では、次に私ですね。私は青い薔薇の研究をしています。人間界では青い薔薇は、青く色をつけた色水を白薔薇に吸わせて色をつけているそうです。私は白薔薇も好きなので元々青く咲く薔薇を生み出せばいいのではないかと思って、研究を始めました。青い薔薇が完成したら
「じゃあ次は俺かな。俺は地球温暖化?ってやつで人間界の夏の期間が長くなってるから、その分長く咲く花を研究してるとこ。向日葵とかすぐに枯れちゃうから長く咲かせるために色んな工夫してる。完成したら
「ついでに、という言い方は良くないかもな。」
「
「
この二人は本当に信頼し合ってるんだろうな。
「では最後は俺か。俺は人間界の紅葉がだんだん遅くなって来ていて、冬に近くなってきているのいう問題点から、植物の成長を早めて紅葉も元々の秋になるように研究している。まあ、植物の成長は一年を通してだから、秋だけ早めるっていう意外と至難の業で壁にぶつかってる。でも絶対に成功させて人間界に持っていくつもりだ。」
「そうだな。ここんとこ毎日研究室にいるからちょっと心配だが。」
「大丈夫だ、
「じゃあこれで近況報告は終わったな。」
翠様の声でまた空気が変わる。
「それじゃあ、俺の庭に行こうか。毎年恒例のお互いの『異能』のパフォーマンスを始めよう!」
今までの『異能』のパフォーマンスでは、仮面をつけていたから、その分視界が遮られてあまり3人の『異能』が見えなかった。私も思い切ったパフォーマンスができなかったから、楽しみだなあ。
よし!楽しむぞ〜!!
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