ジェイクくん尊い

昨今のWEB小説って展開の早さが評価に繋がるのかなって色々読んでて思うんです。
そんな中、この小説はお決まりの主人公が能力を授かるまで、一話一話の文量多めで100話以上かけて描写してるんです。
そのおかげでジェイクくんが転生者ではなくあくまで辺境の村に生まれた1人の子どもとして自認する様が自然に描写されており、転生者である自覚を持ちながら1人の村民の子どもとしての発言をする描写がとても自然に受け入れられる構成になっています。
それでいてラノベに求められるお約束や軽快かつ読み応えのある文章が成り立っていて、稀有な作品だなと思いました。
好みはあれどラノベとしてとてもよくできている、設定から表現まで丁寧に構成されている上質な作品だなと感じました。

ダブル主人公に食指が伸びない方もいるかもしれませんが、WEB小説のお約束を踏襲しつつ上質な設定構成文章を兼ね備える本作品は、ラノベ好きな方にこそおすすめしたい逸品と感じます。

気になったら先入観を捨てて100話くらいまで是非読んでみてください。

作者様、このような楽しいお話を提供いただきありがとうございます。

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