完結まで読み終えるまで何度泣いたことか。
読み終わった後も、思い出しては泣いてしまう。
鮮明に思い出せるシーンがあまりにも多くて。
一つ一つのシーン、全ての文章にこだわりがあるのだと読んでいて感じます。
描写の生々しさは、まるで映像を見ているようでした。
見たことも無い敵、アザトゥスがあまりにも鮮明に脳内に描けてしまうほど。
本当に気味が悪くゾワリとします。
シエロの正体、アザトゥスとは何なのか。
命がけの戦闘を繰り返しながらそれらの謎に迫っていきます。
また、キャラクター達の会話ややり取りを通して、それぞれの思いを知る事になります。
人間とは。死とは。
何がそれを決めているのかという事も考えさせられます。
彼等の生きざまを是非見届けて欲しい。
興味のある方は是非読んでみて下さい!
人類の敵アザトゥスが現れる果てを目指す、戦いの旅路
戦闘は容赦なく主人公ユウはもちろん仲間もどんどん戦死していきます。戦闘場面の緊張感と迫力は必見です。読みやすいですし読んでいるこちらまで息が詰まる生々しさ。
けれどこの作品の真骨頂はヒューマンドラマにあると思います。
シエロの正体に第13調査大隊一人一人の思いや願い、失うことが多いけれど確かに得るものもあって。
その果てに、ユウは何を見るのか
傑作です。是非ご一読を。
ちなみに義体やクローンや擬似兄弟擬似親子も盛り沢山です。世界観のこだわりも素晴らしく、食事一つにも細かな設定が散りばめられており、日常パートも退屈しません。
興味ある方はどうか読んでください。
アザトゥスと呼ばれる謎の生命体(?)と人類の戦いを描いた、スペースオペラ作品。
以下、本文引用。
さまざまな形状をもつそれらは、生命体をはじめとした有機物を喰らい、無機物を侵し融合し、時には生き物にそのおぞましい種を植え付け、田に群がるイナゴのように爆発的にその数を増やし、太陽系の星々を覆い尽くした。
(第1話 オセアニア南部戦略拠点 第7発着場にて ① より)
この文章がアザトゥスの気味悪さを端的に表しています。
まるで、宇宙の星々すべてを餌のように貪り、それ自体が自らの存在意義のように振る舞うそれは、まさしく人類の敵――いえ、星々の敵といっても良いかもしれません。
決して生やさしくない存在との戦いは、アザトゥスのおぞましさを際立たせると同時に、残酷な戦闘を心理描写と共に緻密に描いています。
存在自体が謎に包まれているアザトゥスとの戦闘は、予想外の状況を作り出し、時に残酷な結末を引き起こすことも……。
本作の魅力は戦闘シーンだけに留まらず、登場人物のユーモア溢れるやり取りにもあります。各キャクラクターに個性と背景があり、それを下地として描かれる交流は、薄っぺらいものではなく、苦楽を共にし常に死と隣り合わせである彼らの熱い信頼と友情を感じさせます。
戦闘機や兵器など細かい描写もありますが、詳しくなくても楽しめるようになっているため、SF初心者にもオススメです!
緻密な設定が凄いです。
メカや登場人物たちの描写も丁寧で読みやすくこだわりを感じました。
作り込まれた世界は徹底的にリアル。
敵は不気味で有害で人類に対して容赦がないため戦闘の緊張感がありすぎるくらい。生きてくれ~と願いながら読んでいました。
個人的に興味深かったのは、シエルやQPといった戦争のためにデザインされた生命の存在でした。人間のために消耗される命……だからこそ愛おしく思えると言う不思議。人間の愛の対象はどこまで広げることができるんだろう……どこまでが人間なんだろうという疑問が僕の中で生じました。
良質なSF作品を読んでいると物語のうちにある哲学的な問いに悩まされることがあります。それがSFの楽しみのひとつだと思ってます。まだ未完結ながらこの作品は楽しかったです。どんなところへ連れて行ってくれるのか今後も楽しみです。
最新話の22話まで読んだ時点でのレビューになります
「ライト」と書いてありますが、決して「ライト」ではないSFです。ちゃんとSF的な考察がなされています。ただ「ハードSF」かと問われれば、そうではないので「ライト」と表現しているだけの本格的な「SF」です。これは間違いないと思います。
ただ気をつけて欲しいのは、「話の落差」が大きい小説であるということです。だから、難しいな、そういう意味では「ライト」なのかなぁ? と思います。ちゃんと抜くところは抜く感じのストーリーなので……。
ただ、本筋はミリタリーものです。但し、ロボットものです。なので、ちょっとSFのフォーマットとしては古いので、今のVRMMO的なSFを好む人は多分よめないSF小説だと思います。
結局、結論としては、「古き良きSF」を好む通好みの「本格派SF」だと思います。但し、軽いシーンもちょくちょくありますが・・・w
くっそシリアスでハードな展開をこれでもかとぶち込んでくる次のページに、でっれでれのシスコンお兄ちゃんをジャンピング抱き枕状態にして連れてくる!
カワイイとカッコイイと手に汗握るギリギリの展開とが大渋滞するぜいたくな作り。ユリウスおにいちゃん大好きです(唐突にあふれるキャラ愛)
パイロットたちはみな若くして軍歴を重ね、仲間を失い、それでも戦い続けるしかない。大人たちはほとんどがすでに散ってしまい、残された少年たちに許される道はあきらめるか、最後まで戦うか、それとも絶望に狂うか——
まだ少年といっていい年頃のパイロットたちが心にも身体にも傷を負い続け、それでも痛みを乗り越えて戦うハードな宇宙航空戦がリアルでカッコイイ。
謎めいた存在の「戦闘支援AI」。宇宙を切り裂く荷電粒子砲の閃光。戦闘機サーカスを脳裏に思い浮かべながら読み進めると現れる敵の真の姿。ヤベェェェェェェ!!!
ケレン味のあるドッグファイト、ほのぼの、ほんわかした日常シーン、そして垣間見える心に秘める痛み。どこをとってもスぺオペ正統派。アニメっぽいせりふ回しがまたいいですね。