映像感覚で楽しめるダークファンタジーの世界

青年漫画のようなアクションと、細部まで情景を思い描かせる描写力。特に会話の間(ま)や、キャラ同士の空気感がリアル で、物語の世界にぐっと引き込まれます。

3話時点ではヒロインのリンちゃんに惹かれましたが、物語が進むにつれ、男性キャラの魅力が際立ってくる不思議な感覚がありました。
異能力者でありながら、最初はどこか普通の青年らしさを持っていた圭介。その彼が、裏世界に巻き込まれることでどう変わっていくのか——その過程が見どころです。
そして、個人的にとてもお気に入りのスミスさん。さらに、苦労人気質を感じさせるコルバンさん。どのキャラも個性が際立っており、彼らの運命を追うだけでも物語の魅力が増します。

また、味方サイドと敵サイドの視点が1話の中で切り替わる構成ながら、混乱することがありません。むしろ、それが物語の世界観に没入する要素になっていると感じました。

最後に、作者の空き巣薔薇様へ。
実は以前からちょいちょい読ませていただいておりましたが、企画を機にPart2の途中まで一気読みさせていただきました。
胸が高鳴るようなダークファンタジーをご紹介いただき、ありがとうございます!
これからもじっくり読ませていただきます。

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