タダで読めちゃうラヴクラフト!

10000、3700、2000。


この数字が意味するものがわかりますでしょうか。


これ、各社から出ているラヴクラフトの短編集をすべて買ったときの値段です。


左から星海社、創元社、新潮社で、単位はもちろん円です。


高くないですか? その上、創元社のもの以外はすべての作品を収録してはいません。もちろん、読みやすかったり注釈が多かったりするとはいえ、やっぱり高い。


もうちょっと安く読めないのかって思いません? 思いますよね? 思ってるはずです。


そんな欲張りさんのためにとっておきの情報があります。


実はタダで読めるんですよ、ラヴクラフトは。


どこで読めるのかって? もったいぶってもいいんですけど、そんなことをしたら、どこぞの鋭角から出てきそうなイヌをけしかけられそうなのでやめとくとして。


それは青空文庫でです。


説明しよう! 青空文庫はと、著作権がなくなった文学作品を収録しているサイトです。


ここで察しの良い方はわかったと思います。


そうです、ハワード・フィリップ・ラヴクラフトの著作権は切れています。なので、青空文庫にも収録されているというわけ。


しかも有志の手によって翻訳されていますから、英語を読めないあなたにもわたしにも安心。もちろん翻訳が合う合わないはあるかもしれませんが、そんなのはお金を出したって変わりません。タダで読めるんですから些細ささいなことです。


ちなみに今(2025年)時点で存在しているのは、


「狂気の山脈にて」「時間からの影」「ダゴン」「断章 アザトース」「チャールズ・デクスター・ウォードの事件」「天涯から来たる色(宇宙からの色)」「ニャルラトホテプ」「ピックマンのモデル」「魔女の家で見た夢」「闇をさまようもの」「錬金術師」。それから小説ではありませんが「怪奇小説の執筆についての覚書」です。


有名なものもあり、クトゥルフ神話に足を突っ込んでみたいという方にはいいと思います。タダですし。タダですしね。


また、英語ができる人は、「project Gutenberg」で検索してみてください。英語版青空文庫であるここには原著が収録されており、青空文庫にはないものもあったりします。「クトゥルフの呼び声」とか「インスマスの影」とか「ダニッチの怪」とか。


まあ、英語ができる方はKindleで検索したほうが幸せかもしれません。 220円で読める全集がありますから。コスパ良すぎてびっくり。


ラヴクラフトに限らなければ、さらにもっとたくさんの神話作品を読むことができるんですけど、今回はここまでにしておきます。




まとめ:タダで読むなら青空文庫。もしくは、英語を勉強したほうがいい。

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