最期の花火への応援コメント
文章が並んでるだけなのに、なぜこんなにも涙がでるのでしょうか。お互いに語られなかった恋心、無慈悲な病魔、真夜中に打ち上がる夏と、それに照らされる口づけ。すべてが絡み合う淡い映像が、映画のように回り出して、私はどうしようもありません。とても素敵な良作だと思います。
短い物語ですが、読めば読むほど心を打つ文章が出てくる。いつしか私は読むのが怖くなるほどに、それは心を刺してきます。全部の言葉がヒットを打っているような状況で、凄まじい物書きを見つけた気分です。
特に最後の展開は鮮やかで、残された主人公の人生は続いていて、別の家の女中として雇われているというのが、さみしく心に鳴りました。個人的にいちばん好きな終わり方です。それでもって締めの一文が「私は思い出そう」なのだから、しあわせで苦しい。人間は失っていくものばかりです。それでもあのとき生きた刹那の一瞬は、夜空にちゃんと刻まれていくのでしょうね。
そしてその刹那の一瞬は、今かも知れなくて、日々を大切に生きようと思いました。素敵な作品をありがとうございます。
最期の花火への応援コメント
いつか必ず萎れる花のように余命いくばくもない“お嬢様”と、一瞬で消える儚い花火とが重なり、冷え冷えとした喪失感が耽美的で素敵です。