先に謝っておきますが、タイトルに入れた人外は敵の機械です。すみません。
機械知性体と人類が共存している、未来の異星。
そんな星の機械知性体たちが、突然巨大化、暴走して人々を襲う!
そこにさっそうと現れる、「セーラス」のエージェントたち。
二人一組、バディとして彼らは任務に挑んでいる。
主人公タカト、そのバディのディーン。
人を寄せ付けないディーンだが、彼には壮絶な過去があって――
ヒーロー、バディ、アクション、SFと、色んな要素がてんこもり。
戦う場所もSFガジェットも様々で、それぞれの舞台で色んな戦い方をするのは主人公バディだけじゃない。
同僚のバディたちも、色んな能力を駆使して戦ってて、彼らの関係性も気になるところ。
さて人外レビュアー(自称)としては、敵となる暴走機械知性体について書いておかねばなるまい。
彼らは何故か、チキュウにもともといたらしい生物のカタチや性質を持っている。
だがそのサイズが馬鹿デッカイやつが多い。
巨大ロボだ。
巨大ロボに対抗するのに、こっちは生身の人間である。
こっちも巨大ロボが欲しい。でも無いので、主人公たちは毎回大変な思いをしながらロボを破壊するのである。
実に燃える。
巨大ロボの動き、バトルシーンのアクション描写は大迫力。
そして男たちの熱い友情、家族愛、同僚たちとの関係と人間ドラマもぎゅっと詰まっている。
映画を視聴するように、音や光を想像しながら読める、大満足の物語!
映画やドラマでは、様々なコンビが存在しています。その組み合わせは幅広く、同性コンビ、異性コンビ、人間×人外、機械、動物など様々です。
とりわけ映画・ドラマでの定番としてよく見られるのは「性格真逆コンビ」ではないでしょうか。
性格も趣味趣向もまったく違う二人が、ひょんなことからバディとなり、衝突しながらも徐々に信頼しあうようになり、一丸となって事件を解決に導いていく。
この相反する者同士が、少しずつ距離を縮めて、やがて誰にも負けない唯一無二のバディとなったとき、爽快なカタルシスを得られるのではないでしょうか。
それこそ「定番バディ」の醍醐味のひとつではないかと思います。
本作「Dual Hunters~赤と黒の牙~」もまた、そんな痛快なバディものです。
舞台となるのは地球に似た惑星「ルラキス」。アンストロンと呼ばれる機械知性体が突如凶暴化し、人類を襲うという事件が相次いでいる世界。
そのアンストロンの事件を捜査するのが、主人公タカトの属する組織「セーラス」です。
タカトは熱い心を持つ性根の真っ直ぐな明るい青年。そのタカトの相棒として引き合わされたのは、常に冷静沈着でクレバー、美男子ながら変化も乏しいエース捜査官ディーン。
まったく性格も性質も違う二人は、はじめ、「本当にうまくやっていけるのだろうか」と心配になるほどぎこちない関係です。
しかし、真逆ながらも協力して事件捜査にあたるうち、次第に二人の間には、たしかな信頼関係が築かれていきます。
見どころの一部を紹介しますと、タカトとディーンの心の距離の変化。そして捜査やバトルに登場する、未来的ガジェットの数々。
もちろん、アンストロン事件の裏に隠された陰謀に迫るミステリー要素もあり、魅力的なサブキャラクターも多数登場します。
ディーンはとある理由から、自分と他者との間に堅牢な壁を造ってしまいました。
その壁を乗り越え、立ちはだかる事件の闇を乗り越え、タカトは相棒と手を取り合えるでしょうか。
最高のバディが誕生する瞬間を、ぜひその目で見届けてください!
色が変化する不思議なアーモンドアイの快活な青年タカトとマッシュウルフスタイルの黒髪を持つクールな白皙の美青年ディーン。双方凄腕なのにどこかかみ合わない二人がバディとなって立ち向かうのは機械知性体アンストロンが異形化したモンスター。
重い過去に負けず、知らず知らずのうちにお互いを認め合い、支え合っていく二人が読めば読むほど愛おしくなっていく。関係性に過度な甘さは無いけど、深いところで繋がっている――これぞブロマンスっ♡♡♡
直情型で明るくて、超絶運動神経を持つ良い子なのになんだかトラブルに巻き込まれやすい体質のタカトも可愛いし。人を寄せ付けないクールな切れ者なのに、情に厚いところが透けて見えるディーン。あああ、推しを一人に決められない!
アクションもモンスターもてんこ盛り、読んでいてとっても楽しい作品でした。
かつて地球と呼ばれた星とどこか似ている惑星、ルラキス。
機械知性体・アンストロンとの共存を実現した惑星は平和だったものの、一部のアンストロンが暴走をはじめたことにより人々は怯えた日々を送っていた。そんなトラブルの現場にいち早く駆けつけ事態を鎮静化するのが、特別な組織である「セーラス」。
組織に新人エージェントとしてやってきたタカト、そして彼の相棒となったミステリアスな美青年ディーン。どうみても火と水、太陽と月、あるいはフライドポテトとトリュフのごとく正反対な気質のふたりが、やがて本物の『相棒(バディ)』へと昇華していく激アツな任務型SFストーリーです。
ルラキス星人のご先祖さまは数千年前に滅んでしまった地球人なので、惑星に関する専門用語がウヨウヨという感じもなくSF初心者にも安心。ですがエージェントたちが駆使するアイテムはまさに未来の武器といった感じで、スタイリッシュでかっこいい!しっかりとした世界設定の上に見映えする未来アイテムが合わさり、どのバトルも迫力満点でした。キャラクターのやり取りにも小洒落たセンスがぜひ光っており、ぜひ映画にしてほしい作品です。
しかし本作の見どころはSF世界を旅することではなく、エージェントたちが紡ぐアツい絆。正反対のタカトとディーンが任務を通して絆を深めていく姿は美しいですし、取り返せない過去への葛藤と闘うシーンは哀しく苦しいです。それでも片方が傾けば片方が支えるのが相棒というもの。自分の力と機転をフルに使い、数々の困難を乗り越えていくエージェントたちの活躍は必見です。
各地で起きていた暴走事件はやがてひとつの大きな闇へと繋がっていき、タカトもディーンも大きな衝撃を味わうことになります。大切なものを守るためのラストバトルはこれでもかという盛り上がりなので、ぜひその目でご覧になって♡
まさに文字で味わうアクション映画。
小粋なエージェントたちと大暴れしたい読者さん、ぜひルラキス星へ!
本作の概要やバディ物としての評価は、他のレビューで既にほとんど書かれてしまっています。それだけ、自分としても他の読者さん達と同じように、SFバディアクションを存分に楽しめました。
熱血系とクール系のコンビで、時に遠ざけたりぶつかり合ったりして少しずつ信頼関係を築き、難事件を追いかけ多彩な味方達も活躍して……と、上質な洋画や海外ドラマを観ているような気分になれました。
一件落着で完結となりましたが、まだまだこの世界やキャラクター達で、色んな事件を解決したりストーリーを作っていける可能性に溢れていると思います。
個人的にはタカトがイチオシキャラですね!まさに男が惚れる男といった感じで。男性読者女性読者、両方が楽しめる良作だと感じました!
かつて滅亡したチキュウによく似たルラキス星。
そこに存在する特別管理派遣組織「セーラス」は、人間と共生し、人間と遜色ない機械知性体「アンストロン」に対処する組織だった。
セーラスの"執行部"に新しく配属された新人エージェント・タカトは、ディーンと組むことになる。
人形みたいなディーンに、ニガテ意識を持つタカト。
「部長。僕に相棒は不要と、先日申し上げた筈です」
ディーンの"不要"発言に、カチンと来るタカト。
相性が悪そうな二人だが、エージェントのバディはAIが「最適」と選んだコンビ。
「今までの前任者は、残念ながら彼と百パーセントの相性とまではいかなかった。その結果、全員殉職なんだからねぇ」
果たして、この二人は任務を達成できるのか?
ほとばしる情熱を持つ獅子×笑顔を失った一匹狼の運命やいかに!