「人間なんて嫌いだ」と呟く主人公は世界を、そして自分を変える旅に出る。

人間不信の青年・黒鉄優人(クロorノワール )は、猫の姿で異世界に転生し、人間を信じぬまま旅を続ける。巨大塔の謎、オートマタの悲恋、鎖に繋がれた少女(シロorロゼ )との出会いなど冒険するが、人との関係には距離を置こうとする。
しかし、少女との絆や仲間との交流を通じて、閉ざしていた心に少しずつ変化が生まれていく。過去と呪いに翻弄されながらも、彼は一歩一歩前に進んでいく。

この小説の一番の魅力だとわたしが思うのは、異世界の設定のわかりやすさです!
魔法があるけど現代社会っぽさもある世界観で、異世界なのに意外と読んでる私たちの常識が物語のなかでも通じます。
なので「世界観についていけるのか?」みたいな心配は必要ないです☆

そして、本作のもう一つの推しポイントが、起こるイベントのジャンルが多岐にわたっていること!
冒険、音楽活動、アイドル、推し活、学園生活、不治の病の克服、ダンジョン攻略など。パッと思いだせたものをあげるだけでも多種多様。主人公は異世界で本当に様々な経験をします。
どれか一つに絞って深めていくのも面白いですが、一作で色々なジャンルを読めるのも飽きがきにくく、一作で数作ぶんの楽しさを味わえるお得感があって良いですね☆

『第175話 ダンジョン⑥ 』まで読んでレビューを書いているのですが、ダンジョン編はまだまだ序盤だそうで、今後の展開が楽しみです♪

その他のおすすめレビュー

babibuさんの他のおすすめレビュー2,692