第27話 退職への道 前編
ようやく、転職先が決まった。
退職届を社長にメールした。
そして、次の社内便で退職届の原紙も社長宛てに送付した。
2週間後、支店長から呼び出しが・・・。
まぁ、社長品質なら、こんなもんだよね。
「退職する事は理解した。なんで、いきなり社長宛てなんだ?」
「理由は、社長がご存じのはずです」
「きちんと話し合いが必要だろう」
「私は、会社側に話し合いをするように言いました。
しかし、会社側が話し合いを拒否しました。
拒否した以上、必要ないと思います」
「今から話そう」
「いいえ。話し合いをするのであれば、話し合い拒否の取消をして下さい。
私は、その方法を存じないので自分で調べて下さい」
「なんなんだ?それは・・・」
「守秘義務になると思います。
これ以上は言えません」
「守秘義務?」
「これ以上は、何もお伝えできません。
特になければ・・・」
「ちょっと待ってくれ。最終出社日はいつになる?」
「まだ、決まっていません。しかし、有給は全て消化して辞めます」
「そうか・・・。有給は、いくつ残っている?」
「本日現在、有給は20日残っています」
現在の有給は、20日。
繰越できる有給数も20日。
そして、来月、有給が20日、付与される。
「そうか・・・。わかった。
引継ぎはきちんとしてくれよ」
「引継ぎをする事はしますが、同等の能力のある人にして下さい。
あと、引継ぎ者がこないと引継ぎができないので、引継ぎ者の手配は、支店長がして下さい」
これで話し合いは終わった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます