第16話 申請後のひととき

あっせんの申請を出してから早1週間。

仕事が忙しい。

月初って仕事多いから、嫌なんだけど・・・。

まぁ、僕のような仕事は、月初が忙しいものだからなぁ。


早く労働局からのあっせん申請の件で連絡来ないかなぁ。

そんな事を考えていた昼下がり。

一本の電話が・・・。


社長からだった。


何だろう?

あっせん申請書の効果か?


「ハラスメントの件、うちの顧問弁護士の四欄(しらん)先生から連絡させるから」


どういう事?

あっせんはどうなった?


「どういう事ですか?」

「とりあえず、四欄先生から連絡させるから!」

「四欄先生から連絡ある旨、わかりました」


意味解らん。

なんで直接?

あっせんはどうなった?


モヤモヤする。


少しして、労働局から連絡が・・・。


「必要な情報の公開に対して許諾書が欲しいのですが・・・」

「許諾書の件、承知しました。

 これが必要という事は、まだ、会社には連絡されていないという感じですか?」

「そうですね。許諾書が届いたら審査して、審査が通ったら会社に通知されます」


なるほど・・・。

馬鹿社長のスケジュール感がおかしいだけか。


まぁ、四欄弁護士にこの件も追及すれば良いか。

どう回答するのか楽しみだなぁ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る