第1章 1-6 フリックスとバーロ

翌日、アマンドは、フリックスとバーロに事のいきさつを話した。

「それで君はどうしたいんだい?」

アマンドは悩みながらこう答えた。

「わからないよ……。」

「そーかーわからないかぁ。」

「そうかあ、わーからないか。」

「でも、アマンド……この世の中の中の中に『わかること』ってあるのかなあ?」

「俺らはいっつもわかんないな。」

「違いねえ」

フリックスとバーロは、笑い合った。そして続けた。

「悲しいことがあったな。」

「そうだな。」

「でもな。俺らはこうして笑いあってこの場にいる。」

「そうだな。」

「それってすっごおく素敵なことじゃないのかな?」

「違いねえ。」

「やりたいか、やりたくないかそのどちらかじゃないのかな。俺らはやりたくないことはしたくはないな。だって笑いあっていられなくなるじゃないかあ。それは嫌だな。」

「違いねえ。」

「俺らは、前みたいな素敵なアマンドに会いたいな。……っお、なんか良い事いったな俺ぇ。」

「違いねえ。」

アマンドは思わず顔をほころばせた。

「そうだよお、そうだ。その顔。」

「その顔だあ。顔、顔。」

「ありがとう。フリックス、バーロ。なんか元気出た。」

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