第17話 私のクオリティ高すぎる生活
正月に姪に家に来てもらった。
亭主元気で留守が良いとは言え、家人は正月早々山へ行ってしまい私は一人。
姪も母(私の姉)を見送り始めての一人の正月、二人で好き勝手しちゃいます。
食事をした後はおうちパン作り講座、晩にはホテルに行って、翌日はニフレル。
ホテルは下の姉がくれた優待券で無料宿泊。姉ちゃん、ありがとう!
さて当日、すき焼きでもと思ったけど、今どき皆で鍋をつつくのも時代遅れ。
そうだ、せいろ蒸しにしとこ!楽やし!
と言うことで、せいろ蒸し、お雑煮、おせちの数種盛りを用意。
小籠包まで乗せたせいろと赤漆椀の雑煮は、色目も良く華やいだ雰囲気だ。
姪が写真を撮ってくれたのが、あんまり可愛くて皆に見せびらかした。
ある若いお嬢さん方にも、せいろは絶対楽ちんやし作ってみてと写真を見せた。
せいろというのは見てくれや味から考えると、信じ難いほど手抜き料理なのだ。
しかし見てくれが余りにも良いせいで、お嬢さんの腰が引けた。
そしておせち数種を乗せた皿が、半月型の風雅な盛り皿なのがトドメをさした。
「クオリティ高すぎて真似できない〜」
いや、違うねん!本間のほんまに楽ちんやねん〜〜〜
虚しくせいろの普及に失敗した。
せいろ蒸し、是非是非やっていただきたい。
切った野菜数種、豚バラや魚など、点心なんかもばんばん放り込むだけ!
使用後のせいろは水でシャッシャと洗って、壁に掛けておくだけ。
インテリアのようになるのが面白い。
下置きの鍋を洗うのが一番大変だったりする。
もう手抜きも良いとこ!
思えばこう言う楽ちん料理が私の料理生活には溢れている。
これは6〜7年前に買ったガスコンロに端を発する。
付属の鍋などを駆使し、グリルも使い、材料を放り込んで放ったらかし調理。
肉じゃが、豚カツ、ハンバーグ、こんなに楽して良いのかと思っちゃう。
ハンバーグなど、ひっくり返すタイミングまでご指示いただける。
若い時の私がこれを知っていたらと、ちょっと切なくなるくらい。
これらにせいろが加わって、時間がない時でもちゃんとご飯が出来上がる。
もう恐いもの無しってもんよ!
クオリティ、確かに高い! 手抜きのね、、
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