さぁ、ここから始まるぞ。気合い入れて、りなが帰ってきてるんだよね、何の話だ?

【はると、久しぶりだね!おおっ、何か大人っぽくなってるじゃん!!】

【りな、相変わらず変わってないね～】

【何それ!褒めてるの?子供っぽいって言いたいの?】

【褒めてんだよ、スタイルも保ってるし…】

あっ、変なふうな捉え方してないかな?

【ふふーん、そうでしょ、そうでしょ!欠かさずジム行っていたからね。ナンパ何度されたことか。全部断ったけどね。国際結婚なんて無理無理無理!】

向こうはそこまで考えてないんじゃないか?

【みさは?来てない?】

【うん。昨日遅かったから寝坊かもね。終電迎えに来てもらってさ】

【………ふーん、相変わらずラブラブだね】

嫌味?祝福出来ないね、りな。元カノなんだから。

【ちょっと先に話があるから。外いい?】

【上がればいいじゃん】

母が、

【わぁー、りなちゃん!!!久しぶりだね。何か可愛くなって、スタイルも良くなったんじゃない?】

【おばさん、お久しぶりです。お邪魔しても?】

【もちろん!上がって上がって!美味しいチーズケーキあるから、向こうでの暮らしのこととか教えて】

もう、俺と話すんだよ。空気読めって!

【俺とりなで大事な話があるだよ。チーズケーキはもらうから。俺の部屋で話す】

【そうなのー、りなちゃんの話聞きたかったー、それでそれで、より戻すってことなの?】

だからさー、空気読め!なんてこと言うんだ!

【おばさん、ごめんね。はるとは、みさと付き合ってるから、そういう意味ではなくて…】

【りな、外行こう!話がこじれるから。おふくろ、出掛けてくる】

………………何か気まずい………………………

【ごめん、何か変なこと言って、おふくろが】

【そんなこと気にしてないよ、はるととみさのこと、もう何とも思ってないから…でもさ、私をふって後悔するかもねー、なんせ、部長だからね】

【部長だよね、凄いよな～俺なんて平…】

【歩きながらでいいけどさ、はると、私の秘書やらない?】

【秘書!そんなの出来るわけないじゃん。みさのほうが適任だよ。みさに頼んでよ】

【うーん、男性のほうがいいんだけど。ほら、遅くなることあるじゃん!安心感あるしさ、駄目かな?】

………………………喫茶店………………………

みさに変更連絡しておこう。

📧※みさ、いつもの喫茶店に変更ヨロ※📨

【うーん、出来るかな、俺、秘書なんて】

【最低限のPCと先方との時間調整、それと運転出来れば…どう?】

【最低限の…でも、ミスするよ、きっと。それでも俺でも?】

【じゃ、お試し期間ってことで、どう?】

【お試し期間、とりあえずお願いします】

【じゃ、みさにヨロ、明日からねー】

帰るのかよ、みさ、来てないじゃん。