第51話 みさきとの思い出

 みさきさん、忙しいかな?少し話せるなら、お礼もしっかり伝えたい。


【みさきさん、少し話せます?】


【うん、ちょっと待って。会議室空いてるからそこで。すぐ行く】


………………………数分後………………………


【お待たせ、はると!】


【みさきさん、二度も救ってくれてありがとうございました。みさきさん、未来でも大活躍してます】


【そーお?と言うことは、未婚の人生かー!】


【そのことは聞いてないけど、でも素敵な雰囲気は変わらないから相手はきっといますよ】


【何?何?素敵!!!私が?本当に!ありがとう!】


 こういうこと、ストレートに喜ぶから、年上でも可愛いんだよねー。


【みさきさん、もう無茶しないで下さい。自分を大切に。助けられたのは本当に嬉しいけど】


【解った。はると、過去の私と未来の私、両方会ってるよね?そのー、未来って、聞きづらいんだけど、スタイルとかどうだった?太ってるとか?】


【みさきさん、未来もスタイル抜群!美脚です…これ、忘れて!すみません】


みさきさんが???


【美脚?…はるとの感想?、今と比べてどう?】


そんな露骨に見せないで…見れる訳無いでしょ!


【すみません…少し見ましたが…みさきさんが言うからですよ。ほとんど変わってないと思います】


【私が見せてんだから責めてないよ。じゃキープしてるのかな?】


何でそんなにスタイル気にしてるのかな?


【やったー、よし、送別会、お寿司と茶そば追加してやろう!レイジも凄い食べるからなー油断ならないから。天麩羅足りるかな?心配になってきた…】


送別会…そうか、みさきさんが幹事か。


【はると、送別会来るよね?】


【はい、ほとんど飲めませんが】


【さきが飲めるから大丈夫!損しない。帰りはレイジにお願いするから。あいつはここに残るっていうか、残す!!私とさきのサポート必要だからね】


 解る、解る!さきさん、飲むと、対応できるのは、レイジしかいないよね。


【ここでしか話せないけど、不安で不安で仕方ないと、諦めかけた時に、みさきさんがいてくれて、助けてくれて、どれだけ救われたか…】


黙って、そっと、みさきさんが抱きしめてくれて、


【みさきさん…過去の、もう存在しない過去の話です。今の俺は大丈夫です】


【いいから、この先、はるとは支えていく側になるでしょ?甘えることなんてそうそう無いんだよ。だからさ、誰もいない今だけ、ね。姉と思って】


 ほら、ここでも🥲不思議とみさきさんと話してると安心する。前世は姉さんかな、本当に。


…………………………………………………………………………………………………………………………ありがとう、精神的にも救われた……何か心地良い


………優しいとても優しい時間が過ぎていく………


※バターン!!!!!※


【ウォりゃー、どこだ!みさき!テメーいつまでサボってやがる!所長のせいで🐕の手も借りたいんだよ、こっちは!】


さきさん、乱入!!!


【テメー、はるとの憩いの時間を、サポートしねえぞ!それに言うなら🐈の手だ。ドアホ!】


【どうせ、はるとを誘惑していただけだろうが!】


【ブラコンのテメーに言われたくねーな!】


【弟にもちょっかい出してきた!テメーが言うな!】


【るい直伝のハイキック食らわすぞ!】


………お先に〜、後はお二人でどうぞ………


 あー怖っ!さきさんにも伝えたかったけど、今日はやめておこう。





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