第34話 グッジョブ

 だらしない、もうやだよ。何も出来なかった。ほんとに駄目だ。せっかくのCDを。


【るいさん、ごめんなさい。せっかくの切り分を無意味に…すみません】


るいさん、笑顔で、肩に手をおいて、


【はると、グッジョブ!!!!!!!!!!】


何で?駄目駄目なのにー。


【はると、記憶に残ってる。私が出会った素敵な男性!思い出したよ】


【何で?何もしてないけど、るいさんの過去の人?】


【ふふっ、秘密!!はると、やるじゃん】


訳解らないよ、何のことですか?


【はると、順調だから、私は一度帰るね。後よろしくね】


【ちょっとちょっと!!勘弁してよ、無理ですよ。この時代に一人って無茶ですよ】


【すぐ帰ってくるから!そうだねー、今日の夕飯には帰ってくる。私にはながーくなるけどね】


そうか、なるほど。タイムマシーンだもんね。


【それなら、問題ないですね】


【昨日も夕飯ブュッフェ食べてないんだもん。今日こそは食べる。だから、夕飯には間に合うから。じゃね】


食いしん坊…


………………昼過ぎ………………


【この時代のるいさんに会わないと、どうやって?CD無いもんな、どう接触したらいいか…】


 とりあえず研究所付近に、他の人には会いたくないな。とりあえず隠れて、怪しいか?


おっ、るいさん。昼休みかな?


【あっ、CDの人!】


【あっ、…えっと…また会いましたね】


怪しいか、怪しまれたよな?


るいさん、笑顔で、駆け寄ってきて、


【会いたかったです!ほんとにありがとうございました。もう嬉しくて嬉しくて、このCD抱きしめて仕事してました】


【それは良かったですね。俺も嬉しいです】


【あの~、どこかで会いましたか?】


ドキっ!


【いえ、今朝会ったのが最初ですが…】


るいさん、照れて、


【やだ、私からナンパしたみたい…すみません】


【嬉しいですよ、あなたみたいな素敵な女性から】


 るいさん、真っ赤になり、そんなに純情なの?その雰囲気ならモテるでしょー


るいさんは、しどろもどろ…


【また会えますか?】


【俺は会いたいです。あっ、あの同じ趣味っていうか、感性の持ち主っていうか、嬉しいっていうか】


るいさん、ふふっと


【お名前は?】


【はるとです。そちらは?】


【るい…です】


【るいさん、素敵な名前ですね】


【はるとさんも…何か嬉しい!ライブ行きましょうね!応募しましたから。当選すると嬉しいですね】


【はい…すみません。用事あるので帰りますね】


【はるとさん、引き止めてしまってすみません】


【いえ、じゃまた】


………………緊張!!!………………


 るいさん、素敵過ぎで困るよ。何なんだよ、この魅力。こんなに素敵な女性だとは…彼氏さん羨ましい…どこのどいつだ。


 とりあえず上手くいってるのかな?彼氏になるには程遠いのか?それとも意外と近いのか?解らん!




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