第14話 新たなスタート

 アナスタシアのハンター登録が終わったので、俺達は討伐へと向かうことにした。


「なんか、嫌な感じの職員だったね」


 歩きながら移動してると、ハリエットが対応した職員のことを口にする。確かにハンター協会という公的機関の職員があれでは困る。


「流石にあれは酷かったね。アナちゃんへの態度もそうだけど、僕のプライベートに踏み込んでくるとは思わなかったよ。あの注意で大人しくしてくれると良いんだけどね」

「まぁ、ハンター登録が終わってしまえば、アナちゃんがハンター協会へ行く必要がなくなるし、ウォードも振込確認に行かないでしょ?」

「うん、討伐完了の手続きは3人に任せるよ」

「OK!」

「この話はここまで、早く討伐へ行こうよ!久しぶりだから楽しみなんだよ」

「「OK!」」


 気を取り直してヤンカー市の外へ出て草原へ向うことにした。


 今日は慣らし運転なので、草原地帯で草原狼グラスウルフを討伐する。今日は3人の戦い方を見せてもらって、これからのパーティー戦闘の方向性を見極める。アナスタシアは戦闘が初めてなので俺と一緒に見学だ。


 草原を移動してると草原狼グラスウルフが3体現れたので、早速3人の戦いを見せてもらう。


「いつも通りに行くよ。サーシャは草原狼グラスウルフが近づいたら植物魔法で拘束、私とメルで仕留めるよ」

「「OK!」」


 ハリエットが指示を出すと、サーシャが前に出て草原狼グラスウルフが近づいたところで拘束バインドを唱えると、草が伸びて3体の草原狼グラスウルフを捕らえた。身動きが取れなくなったところをハリエットは弓で、メルローズは槍で仕留めていった。


「凄い……あんな簡単に倒した」


 俺の隣で3人の勇姿に驚いていた。


「そうだね。あんな凄い3人も最初は魔物1体を倒すことに苦労してたんだよ。ハンターは地道な努力の積み重ねなんだ」

「私も頑張ればあんな風に?」

「パーティーは個の力ではなく全の力なんだ。今の戦闘は3人だったけど、僕やアナちゃんがパーティーに加わって、更に強い力にする方法を考えるのが僕の役目だから任せてね」

「はい、私の全てをウォードさんに任せます!」


 俺とアナスタシアが話をしてると、討伐部位と魔石を回収した3人が戻ってきたので、疲れをねぎらう。


「お疲れ様。僕が不要なくらいの連携だね」

「ウォードの指示を実行しただけで、なにも新しいことはしてないよ。今のを討伐を見て、なにかアイデアは思いついた?」

「うん。メルローズの重力魔法で拘束をして、サーシャとハリエットの射撃で倒すのはどうかな?サーシャに頼り過ぎて、魔力不足になると困るからね」

「良いかもね!次はウォードが指示してよ」

「OK!アナちゃんは僕から離れないでね」

「はい」


 その後は、サーシャとメルローズが交互に魔物を拘束して討伐を続けた。そして、日が暮れる前に宿へと戻ったのだった。

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