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六文には足りない人生

六文には足りない人生

肉味噌

おすすめレビュー

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★★★
★28
10人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 脳幹 まこと
    479件の
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    ★★★ Excellent!!!

    地獄の沙汰に金欠が挑む。


     目を開けると、そこは地獄の入り口にある船着き場だった。
     年齢詐称の奪衣婆(ロリ)に六文銭(現金以外も可)を求められるが、こんなときだけ金欠でまったく払えない。
     こうして、消滅へのタイムリミットまでに六文銭をかき集める、文字通り魂をかけた金策に走ることになった……

    ・

     あの世という暗そうな舞台に反して、軽快なテンポ、弾む会話、人情味あふれるキャラクター達。
     面白くも、終盤になるにつれて惜しいなと思う、あの感覚が短編で出てきます。

     この物語に満ちているユーモアと温かみは、敢えて言葉に表すのなら、
    「大切にしたい」感覚であったり、「捨てたものじゃないな」と前を向ける感覚。
     用いられている言葉は現代のものであっても、伝わるものはきっと昔から脈々と受け継がれてきた「粋」なのだろうな、と。

     まったくの偶然でしたが、出会いに感謝したい作品でした。

    • 2023年9月8日 14:59