第三章 仲良くならないと

黒髪ショートボブ。

小柄な体。

キラキラ輝く、金色の双眼。


すずきは、いつだって、目立ってて、

クラスの人気者だ。


地味で根暗な僕とは、違うよ。

しかし、どうしよう。


要約すると僕らは、『ハムハム』って、

新しいアプリを起動して、

こうなった訳だけど。


……ついでに、時も。

停止している。


今は正午だ。


そっか。

時も『凍ってる』って、算段だ。


ハムハムには、解説書もあるけど、

これがまた、難易度マックスだ。


だって協力プレイだもの。


つまり、パートナーと、好感度を上げないと、先に進めないのだ。


勘弁してくれ。

僕に人気者の相手なんて、できないよ!


さっきも、思いっきり、拒否られたじゃないか!!


ああ、もう。

これから、どうすれば良いんだ。


ウロウロするあおざめた僕を見て、

セーラー服のすずきが、くすくす、笑っている。

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