SOUL SHOUT (シナリオ版)

矢野 優希

一つの始まり

第1話 二人の邂逅!新たなる伝説!誕生!

⚠シナリオ風になっています。

アップデート方式でかなりブツ切りになっております。ご容赦を。


この世界にはある脅威が潜んでいる。

それは町の中、森の奥深くの暗闇、海辺付近、ホームレスがいると思われるテントの中に・・・それはいる。

その名はドレッド。

数百年前にアメリカの学者が人類の脅威とみなしその名をつけた。

基本ドレッドの姿は様々な形をしているのだが、基本は四足獣の化け物だ。

口頭だと想像しにくいものだが、犬の様な4本足をした見た目の凶暴な化物だと想像してくれればいい。

他にも羽の付いた個体や、二足歩行のものや様々な形のモノがある。

本当にドレッドは様々な種類の物が存在するのだ。


そしてこの世界にはそのドレッドに対抗すべく武器と装備を用いて戦う政府公認の組織が存在するのだ。

その名はCoD(カウンターオブドレッド)。

ドレッドを討伐、駆逐するために存在するドレッドによるドレッドのための組織。

それがCoDというものだ。




源造

そんじゃ、改めて



行きますか、幸恵(ゆきえ)。



白樺

はい、




源造(げんぞう)さん。





ー2030年ー


ー東京ー

おっさん

おい!

ナマクラ坊主!

トロトロ動いとったら置いてくぞ!


ナマクラ坊主

はっ、はぃ〜!





ドレッドA

がっ、がぁああああああ!


源造

おい!

そっち行ったぞ!


隊員B

は、はい!



ズバァァ



ドレッドA

がぁあああ!!

 

隊員B

ひい!

いつ見てもドレッドは怖い!


隊員C

でも段々慣れてきたんじゃねぇの!


源造

よし!

いいぞ、次だ!

まだまだドレッドな沢山いるからな!



隊員D

私、怪我人の救助に行ってきます!


源造

わかった!

頼んだぞ!



ーそして、戦いが終わり数日後ー


源造

これより、ウチの煤木野(すすきの)班、班員の疾風 蒼(はやて そう)が、他の班に編成が変わる事になった!


疾風(はやて)

今まで、ありがとうございました!


パチパチパチ


隊員B

今までありがとうね!


隊員C

これからも頑張れよ!


源造

じゃあ、疾風!

達者でな!


疾風

はい!




ー数時間後ー


源造

はあ。

まさか、あの疾風(はやて)がもうあの階級に昇進するとは。

しかも他班に行くって事だけどあそこの班、かなり優秀らしいってよ。

すげぇなあ、最近の若者はよ。

俺らの年齢の時あんなにブイブイ言わせられてなかったよな。


メガネ隊員

・・・。

でも源造も凄いじゃないか。

今の階級。

A級だぞ、A級!


源造

あぁ・・・!

わかってるよ…それくらい。

でもそれでも俺はS級に上がりたいんだよ。


メガネ隊員

だよな、そうだよな。

それでもさ。

俺は源造の事高く評価しているんだけどな〜。


源造

えっ?


メガネ隊員

物事を俯瞰して見れるし、周りもよく観察している。

自分の評価ばかりを考えず他人にも評価を分けるタイプだから周りもガンガン動けるし、それで今回も疾風がいい評価をもらった訳だろ。

それにさ、ウチの班は他の班のヤツからもいい所だって言われるぞ。


源造

そ、そうか?


メガネ隊員

そうだよ!

お前も自信持てよ!

それにさ・・・。


源造


メガネ隊員

さっき抜けたばっかの疾風もさ、お前の事認めてたんだぜ?

自分が入った所が、最初に入った所が源造さんの所でよかったって。


源造


お前、


そりゃあ。



そんなの


嬉しくなるに決まってるじゃん・・・!


メガネ隊員

だろ?

だから頑張ろうぜ!



ーーーー

源造

(俺には師匠がいた)


(かなり歳上で)


(俺はハタチでこの組織に入ったがその時には師匠は60代を超えていた)


(だが、そんな老体な師匠がいつの時期が全盛期なんだってくらい活躍してて、強かった)



(俺の憧れだった…)



(でも師匠が引退して、数年が経ったある日、あの人は)



(ある化物に焼き殺されていた)



(その時に自分の教え子である女の子を庇って死んだそうだが)



(死体の損壊はかなり酷いものだったらしい)



(俺はそんな師匠を殺した化物を探している)



(この組織で闘い続けている理由もそれだった)



じじい。



待ってろよ。




お前のカタキは…俺が!



ー数日後ー



ーそれから、源造の班に新しいメンバーが入る事となったー


白樺

白樺 幸恵(しらかば ゆきえ)です!

よろしくお願いします!


メガネ隊員

おお。


源造

お前か。

例の新人ってやつは。


白樺

はい!

例の新人です!


隊員B

ふぷ…。


隊員A

ははっ!


白樺

私、何か面白い事を言いましか?


源造

いや…いい。

これからよろしくな。

幸恵!


白樺

はい!


源造

ふふ。



(そうだな)



(もう俺は育てられる側じゃないんだ)




(今度は俺が育てる番じゃないか)



(俺は何を甘えていたんだ!)



(しっかりしろ、源造!)


隊員D

源造さん!


源造

どうした、結(ゆい)。

何かあったか?


隊員D

本部から連絡が…!


メガネ隊員

もしかしたら。

新しい任務か?


隊員D

はい、そうなんです。

どうやら廃工場にドレッドの目撃情報が。


源造

わかった。

皆、緊急任務だ!

すぐに準備を!


一同

おおっ!




ー夜ー


ー廃工場ー

源造

ここか…!

ドレッド潜んでいるってウワサの所は。


白樺

おどおど


源造

ん?

どうしたんだ?


白樺

いえ。

初めての任務ですので、ちょっとだけですが緊張してしまって。


源造

(…)


(そうか俺達には普通の任務だが、こいつにとって見れば初めての戦いになるのか)

白樺!



白樺

はっ、はい!


源造

気を引き締めていけよ。

皆、お前の事を守るつもりだ。

でも、いざとなったら自分でも戦ってもらわないといけないぞ!


白樺

はい…!

わかりました。


源造

ああ!

ボサッとするなよ。


(…)


(今のセリフで良かったのかな)


メガネ隊員

フフッ。

(できてるぞ。源造)







ーそれから俺達はドレッドと遭遇し、そこで激しい戦いがあり苦戦を強いられたー


源造

うおおぉおおぉお!


ズバァァァアアア


ボスドレッドA

ガァァアァァアアア


ーだが、俺達はギリギリで敵を倒したー


ー安堵したのも束の間、新しい敵の増援が来てしまい、俺たちは、絶望したー


ーだがー


源造

せっかく、倒したのに…。

まだ増援が!

もう、終わりだ!



白樺

…。


メガネ隊員

…。

白樺?




白樺

まったく。

お前ってやつは!

どこまでいっても人に縋るもんだから。



こ  う  し  て



よ み が え っ て 




や っ た ぞ ?





源造

え…?


もしかして…!


お前って、




じじい?




白樺

ふっ!


スパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパ



ザシュ!ザシュ!ザシュ!



ドレッド

があぁあああぁあ!!



ズウゥゥウウウン



隊員C

あっ、ああ…!


隊員B

何、これ…!



源造

あっ!

この剣さばきは…

やっぱり



じじいなのか…!


ーこれからだー


ー俺が受ける人生最大の受難って奴が…ー

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