第16話 小説を書く上での武器――客観視

カクヨムで公開されている作品を読んでたまに思うのが、「客観視できていないな」ということです。これは、読みづらさにつながります。


逆に言えば、客観視する力さえあれば、ある程度の作品が書ける可能性が高くなるのではと思います。


自慢するわけではないのですが、私は客観的に自作を見られるタイプだと思います。

そのおかげで、自分の経験や伝えたいことをある程度の客観性をもって、エンタメにできるのだと思います。

「読者さん楽しんでくれるかな」というのを意識して書いていることが多いと思います。


いくつかのポイントを書いておきます。


冒頭

物語の魅力を伝える最も大切な箇所なのに、冗長だったり、どこかで見たような感じだったり(これは安全策ともいえるかも知れませんが)。冒頭は、読者さんを惹きつけるために、うんと工夫すべき箇所です。魅力的な文章や衝撃的な出来事など、やりようはいくらでもあるので、自作に合ったとっておきの出だしを考えましょう。


語尾(気にならない人もいるようです。個人の好みの部分かも知れません)

「た(または「あ」の音)」で終了するのが連続していると、リズムが崩れて違和感を感じます。「い」や「う」の音も混ぜると良いでしょう。


会話文と地の文のバランス

その作品に合ったバランスがあると思います。多すぎてもダメ、少なすぎてもダメ。

地の文は読み飛ばされることも多いので、会話だけでもある程度流れがつかめるのが理想かなと思います。


自分が考える「自作の魅力」

自作の魅力(キャラやストーリーなど)を自覚してそこを磨くのは良いのですが、そこに力を入れるあまり、他の部分とのバランスが崩れてはもったいありません。

最も魅力的な部分だと作者様が考える箇所を中心に、いかに読み手に自作の魅力を分かりやすく伝えるか、客観的になって推敲し、細やかな配慮ができるかどうかが、リーダビリティにつながると思います。


情報の出てくる順番

陽澄すずめさんより、コメントで興味深いご意見を頂きました。是非読んでみてください。



おまけ: 最近読んだ作品で見事なリーダビリティを持っているのが、下記です。


『ギリシャ物語』

作者 本城 冴月(ほんじょう さつき)

https://kakuyomu.jp/works/16817330648949826464/reviews/16817330661213144564


とにかく読みやすい。

キャラクターの魅力はもちろん、ギリシャという着眼点、豊富な知識、生き生きした会話やふとした瞬間の情景描写など、高いバランスで整っています。

なぜこんなに読ませるのか考えながら読んでみると、とても勉強になると思います。

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