第1話の導入が温かく、共感を呼ぶ。
仕事に慣れて余裕ができた30代社会人が、金曜夜にゲームショップでふらっと衝動買いした宇宙MMOをいそいそ始める——この導入が共感度抜群だ。「神は俺に、このゲームをやれと言っている」と独りごちする主人公の温かさが思わず笑える。
宇宙船の操縦から資源採掘、宙賊討伐、交易ルートの開拓まで、スペースオペラの「やりたいこと」が広くカバーされている。そこにアンドロイドのメイとセバスという相棒を得たことで、ほのぼのとした絆が自然に生まれる作り方も良い。
445話・110万文字を書き続けている事実が、この宇宙コンテンツの豊かさを何より保証している。気軽に読めて、宇宙のロマンとほのぼの感が同居する心地よい一作だ。