蜂蜜ひみつ様の詩集『薄荷の滴』は、羽をもがれた人魚が、傷ついた心を抱えながら、それでも言葉で泳ぎつづける詩集です。静かな反抗、消せない記憶、やさしさの裏にある苦み…。ときに幻想的で、ときにリアルすぎるほど鋭く、読むたび胸の奥がひやりと震えます。恋や孤独に敏感な方、感情の細やかな揺らぎに共鳴できる方におすすめです。少し泣きたくなるような、でも自分を抱きしめたくなるような読後感でした。
せつないです……。ですが、もっともっと読みたくなります!
生きていれば、プラスの感情ばかりが溢れるものではありません。かなしくて、さみしくて、くやしくて…。そんなやりきれない気持ちが湧くことだってあります。そんな思いを、そっと掬って手のひらから零れ落ちる様に紡ぐ。時に儚く。時に切なく。まるで薄荷の香りの如く、スウと冷たく涼しく消えていく詩は、どれも堪らなくもどかしい気持ちにさせてくれます。メランコリックなこの空気、是非一度味わってみて下さい。