【完結】古代日本の勇者~奴隷から英雄となった、とある一人の日本兵

鈴木貫太朗

はじめに


 英雄とは、偉人とは、勇者とは、一体なんだろうか。


 多くの戦場を平らげて、国土を広げる勇猛な軍人か。

 莫大な富と権力を有し、国の舵取りを行う政治家か。


 否、だ。


 英雄というのは、そのような小さな枠組みで囚われない。

 彼はただの農民であり、兵士であり、特別な人間ではなかった。


 しかし彼こそ唯一無二の、この日本国の史上における偉人であり、英雄である。


 そして断言できる。

 彼以上の勇者は、あらゆる歴史において一人もいない。




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