48話R18
気付いたら噛み付いていた。
目の前にある首筋に仕返ししたくなったから。
だっていっぱいいっぱいでどうしようもない。
気持ち良くてこわい。
こわいって思いたくないのに。
ウトゥの事ひとつもこわくないのに。
気持ち良くてこわい。
変な声出て恥ずかしい。
きもちよくてこわい。
はか、ってなった今。
視界が一瞬真っ白に。
ちかちかする。
よだれがいっぱいでできた。
へんなこえきかないで。
コントロールできない自分の身体なのに。
高まって解けた感じ繰り返される。
いっぱいでてく。
でたそばでまたきもちよくってでる。
頭が真っ白になって。
つま先が勝手に張り詰めて。
「あぁ翔颯…其の瞳は愛らしい美しい」
ああ、また、言ってる。
「此方だけ、見よ」
そんなにいうなら食べたら?
「誓え翔颯」
むずかしいことばつかわないで。
「此方だけ、其の瞳、見よ」
金の双眸がみてる。
ずっとみてる。
「みゅぅ、みゅおぉ…ンぁあぁっ」
じゃあみるからみるからみるから。
大きくて長くてごりごりで、翔颯の肚の奥が犯される。
ウトゥの陰茎は、翔颯の正体をあっと言う間におかしくさせた。
全部埋め込まれた瞬間、優しい挿入だったにも関わらず、翔颯は小水を漏らした錯覚に襲われた。
それがまた気持が良くて、恥ずかしいのにでていった。
そこからずっと天井知らずの快感が翔颯をおそった。
もう限界、もう駄目。
そう思っても上昇が続くのだ。
際限がない。
上限がない。
上回り続ける快感に、飲み込まれ喘ぐ。
いっぱいくでる。
何度もでては翔颯はまっしろになった。
無意識に背中を引っ掛かれ、首も噛まれ、先ほど口も噛まれた。
それでもウトゥは、笑って、翔颯を責め続けた。
強く抱き締めながら人とは少し違う形の陰茎で、翔颯をおかし続ける。
急いて仕方ない。
翔颯がほしくて真にほしくて肚も中も臓腑も体液も、脳味噌までも。
染め上げたい。
溺れさせたい。
愛でたい。
もっと愛でたい。
その事でまさかの杖化け物の頭がいっぱいになる。
己のよさなんてどうでもいい。
翔颯を愛でたい。
もっと愛でたい。
それだけで、ウトゥはいっぱいいっぱい。
ぐじゅきゅちゅ、ぱちゅぱちゅ。
翔颯が好むはやさで、つよさで、腰を前後に揺すって動かす。
たかぶる。
けど。
そんな事より翔颯。
ああ、翔颯。
しんなる部分より熔解してく。
それを、注ぎたい。
肚の、奥に。
受け取っておくれ、翔颯。
「ぅうとううとうぅ」
何かわたされるだされるわたしたいだしたい。
翔颯はウトゥと繋がった場所でそれを感じ取った。
だから合意した。
汗でびしゃびしゃ、涎いっぱい、多分変な顔変な声。
いっぱい頷いた。
ぎゅうううっって背中にしがみつき、でるのきて仰け反ってそれでも、こくこく、繰り返した。
「翔颯…かわいいこちらの、つがい…あいしてる…」
一等甘く余裕無くウトゥは囁いた。
そして強く強く抱き締めて、注いだ。
「っっ、すきぃぃぃィぃ」
あつくてしろくてちかちかした。
何かわたされただされたそそがれてる。
それが腹から全身浸食してく。
頭の中にもくる耳の穴から漏れ出たきがした。
くるしくない。
いたくない。
気持ちが良い。
今までの一番。
これが欲しかった。
そう思える。
あ、そうか。
翔颯は理解した。
これで番になれたのだ。
ウトゥのものになったのだ。
じゃあもうなにもこわくない。
翔颯はウトゥの全部、受け入れ、とろけた。
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