第72話 ツミヒちゃん

 ダンジョン1階層に上がる階段の両脇に同じ様に宝箱が二つ隠れていた。


 中には金貨10枚ずつ入ってる。


 僕は宝箱を撫でながら話し掛けた。

「君は『ツミヒダンジョン』って名前になった。今日はありがとう楽しかった!! 出来れば1階層はゴブリンかホーンラビ、それともスライム? 弱い魔物に変えてくれたら冒険者頻繁に来る様にするよ!

 宝箱の大判振るいしなくても、同じ金額設定で2階層はスモールボアかホーンラビ、3階層でボアかグラスウルフにして!4階層から『ツミヒ』の自由にして良いから」


 ダンジョンが返事した様に揺れた。


 宝箱の中に羊皮紙が現れた。

「ん? 『分かった! 希望通りにするから最深部5階層の私に会いに来て! ツミヒの名付け有り難う! アラン様』えぇ?! ツミヒダンジョンが返事してきたぁ!」


「どうしよう? ツミヒダンジョンに会いに来てって誘われた」

「羊皮紙にそう書いてるの? あれ? psが現れたよ」

「ん? 『psアラン様のパーティー全員女性ですので私も女性になって待ってる』って」


 気になって4階層まで駆け降りた。

 草原を全速力で走り山岳ふもとまで来た。

「翼竜襲って来ないな」

 翼竜は山岳から見下ろすだけで襲って来る様子がない。

「あの洞窟が5階層に降りる階段みたい」


 階段を降りると森の中、小道が続き通って行くと山小屋が有った。

「…お邪魔します…」

 扉を開け呼び掛けた。

『いらっしゃいませアラン様!』

 迎えてくれたのは、ふわふわの腰まである金髪の…女の子? 背中に翼があって、首に金色の鱗があるけど美少女かな?


『アラン様は「龍の巣」の支配者、そのアラン様がツミヒと命名して下さった! アラン様はツミヒの御主人様です』


 ダンジョンが発生して150年経ったそう、ダンジョンパワーDPは十分過ぎる位あるそうで、僕はツミヒダンジョンの主人になった。

 ツミヒは実在感は有るが、幻影だとか。


『4階層まで来れるお方にダンジョンマスターになって貰おうと無茶苦茶設定で待って居りました。

 でも、1階層に入って直ぐダンジョンの肥やしになる者ばかり、2階層に来てくれたのは今日が初めてでした、何度設定を変えようかと思った事か!! でも、頑張って待っていて良かったです!! 素敵な御主人に出会えました』

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