第55話 最大の憂いを絶つ【1】
アランが龍の能力、念話に飛行と徐々に人外化が進んでいるころ、王都西一帯広大なハンエイ公爵領とアラン▪オズモ辺境侯爵領の間に位置する、ゴーネル侯爵勢力圏で異変が起こっていた。
目障りな新興貴族領が龍の襲撃を受けて居る。
遅れ、しかも間違った情報を掴んだクレム子爵は、中部最大勢力のゴーネル侯爵にご中心に参じた所だ。
「新参貴族のアラン領が龍の襲撃を受けて居る?」
「はい、
「潰すと言うが、
「ゴーネル侯爵様の軍3000に我がクレム軍1000、モンス子爵が700にペレツ男爵、ジャーク男爵が300、合わせて5000の軍勢で奇襲をかければ龍の対処に手一杯のアラン、いかに強者集団でも潰せます!! 上手く行けば龍に壊滅したアラン領を戦わず手に入れる事になるかも知れません」
「龍に手を出した馬鹿者は滅びる、大森林の龍の山には近付くなと言われて居る、アランの悪運も尽きたな」
軍勢と兵糧をかき集め頭の悪い希望的推測のもと、勘違い進軍が始まった。
アラン領、第一町の隣モンス子爵領からの進軍は、5000の軍勢でも3日でアラン領に攻めこんで来た。
異変に逸早く気付いたハンエイ公爵は息子ハンエイ子爵に鳥便で急を知らせた。
知らせを受けたハンエイ子爵は、早馬を自ら跳ばしアランに知らせに走った。
僅か2日でアラン▪オズモ辺境侯爵都に到着、そのまま対応作戦会議が始まった。
ハンエイ公爵の予想は正確で、明日にはアラン領地の最も東に位置する第一町にゴーネル侯爵軍5000が攻めて来るとのこと。
「アラン侯爵、残念ながら急を知らせるのが精一杯、我が援軍は準備はさせているが明日の開戦には間に合わん申し訳無いが対応はアラン軍のみになる」
「攻めて来る軍の内容が分かっただけで充分です、念話で応援要請既に済みました」
「ん? 念話とは?」
「我が友、龍の長老コズモに僕の配下の龍にドラゴンと、心で話が出来る能力です、来ました」
城の上空を無数の龍とドラゴンが飛び交ってる。
「うぉ!! 噂には聞いたが…凄まじいな…」
❰コズモ! それに配下の龍にドラゴン達! 酒を用意してる、降りて来て寛いでくれ! 明日僕が案内する場所で、敵兵を食ってくれたら仕事は終わる❱
❰酒は有り難い! 酒を飲んだ話をついもらし、一人だけ
振る舞ってる酒は、王都スラム産の蒸留酒、質の悪いぶどう酒が何とかならないかと煮詰めた事から始まったそうで、何度かの失敗の後蒸留技術を獲得、現在王都で最も活発な産業になっているとか、酒大好きの龍にドラゴン達も旨さに絶賛してる。
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