第52話 王都へ龍と向かう

 カヤック達は一刻でも早く龍の巣から離れたいと、大急ぎ帰って行った。

 上空からドラゴン二頭に安全確認して貰い、魔物に襲われそうになれば助ける様に指示した。

 ドラゴン達は人語を話せないだけで、話は理解しているとコズモが言ってた。

 僕の命令を聞いてくれるドラゴン達は便利だ。


 このままカヤック達と一緒にシタエズ王国に行こうと思ったが、僕はウエルズ王国の辺境伯爵、ウエルズ国王様に現状報告が先決とコズモに乗って王宮に向かった。

 当然シタエズ王はコズモが握って連れて行ってる。


 龍はどう言う原理で空を飛んでるのか、コズモに聞いてみた。

『飛べるから飛んで居る』

 聞いた僕がバカだった、泳ぐ魚にどうやって泳ぐの? って聞く様なものだった。

『アラン▪オズモも我と同じ事が出来る、飛ぶ気になれば飛べるぞ』

「……無理! んな訳あるか!」

『何故そう思う? アラン▪オズモが我と同じ事、龍とドラゴンを従えて居るで有ろう! アラン▪オズモが何故龍を従えれる? 何か従える為に努力したか?』


「して無い、コズモと契約しただけだ」

『我もアラン▪オズモと契約した、その契約のお陰で今の人の事分かる、アラン▪オズモは大量の魔物や人を殺し理力を吸収して強くなった、逆の事アラン▪オズモは我々龍の事分かるで有ろう』

「ん? ……あぁ分かる…ような、それより理力を吸収って? 強くなったのはそう言う事? 法則の真理をさらっと言ってるような…」

『馴れれば我と同じ事出来る様になる、真の友とはそう言う事だ』

「流石龍の長老! 説得力ある! 何か出来そうな気になるぞ」

『幼龍に飛行を教えるのは、手を繋いで飛べるまで一緒に飛行する、アラン▪オズモやって見るか?』

「帰りにやってみる、王宮に到着した」


 龍の出現で王宮の近衛兵が大騒ぎしてる。


「危険は無い!! 僕はウエルズ王国、辺境伯爵アラン▪オズモだ! ウエルズ王に緊急報告だ! シタエズ王国軍が攻めて来た! 殲滅しシタエズ王を捕虜にした!!」


「アラン!! 龍が攻めて来たんじゃ無かったの?」

「レイラ? 王宮に何で居る? 取り合えず降りる、コズモユックリ降りてくれ」

『そこの嬢ちゃんの所に降りたら良いのか?』


 僕が分かったようで危険は無いと、王様も出てきた。

「アラン? 龍と上手く付き合えと言ったが、やり過ぎだ! 龍を馬がわりに使いおって!」


 何か王様にほめられた。


「ウエルズ王、これが捕虜にしたシタエズ王です、どうします?」

「ま、待て! 龍がアラン領に怒鳴り込んで来た、としか聞いて居らん、それがどう言う訳でシタエズ王を捕虜に出来た?」


「説明しますが、長くなりそうなので落ち着いて話が出来る場所に移動します。

 その前にコズモ、この龍に旨い酒を振る舞って貰えます?」


「近衛兵! 最新作蒸留酒を樽10個程持って来い」

「蒸留酒? って何ですか?」

「お主の手柄平和になったスラム街の酒蔵所で開発した酒精の高い酒じゃ!」


 近衛兵が手押し車に積んで酒樽がどんどん運ばれて来た。

 コズモは上蓋うわぶたを器用に取り除き、ガブガブ豪快に呑みだした。

「コズモユックリ飲んで、報告してくる」

『これは旨いぞ! アラン▪オズモゆっくり話て来い、この酒があれば10日くらい待って居れる』

「そんなに待たせるかぁ!」

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