3章 貴族への道編

第18話 斥候職アサシンのナオ

 奴隷商に売却って言われても、10人の犯罪者留置する場所が無い。

 面倒だけど皆で奴隷商に引き返す、リタが強盗襲撃に長距離歩行で弱ってる、リツが背負って行く事になった。

 僕らは殆ど疲れて居ない、ただ腹が減った。

「こいつら売って晩飯食うぞ!」

 リタの歩きに合わせる必要が無くなり、普通人の全力疾走並の速度の僕達、奴隷商に直ぐ着いた。


「おや? 度々のご来店ありがとうございます! アラン様」

「冒険者ギルドから出荷、元冒険者だが強盗を働いた犯罪者10人の買い取りを頼む」

「元冒険者でしたら高額買い取りさせて頂きますです! 査定官を連れてまいります、少々お待ち下さい」

 言いながら店主は奥に行った。

 従業員2名がテキパキ犯罪者10人を後ろ手に拘束、その頃になってやっと男達が気付いた。

「ここは?」「奴隷商だよ、冒険者ギルドの指示でお前達奴隷落ち決定した」

「「「止めろ!」」」「「「「ふざけるな!!」」」」

「ふざけて居るのはお前達だ! 上級冒険者の僕達を襲えば、冒険者ギルドを敵に回すって思わなかった?」

「そうよ! せいぜい良いご主人様に買って貰えるよう祈ってなさい!」

「犯罪奴隷じゃ望み薄いけど」

 レイラにデイダも手間を掛けさせた者達に辛辣しんらつだ。


 ピサロさんがゴウツと呼んでた店主が、痩せて神経質そうな男を連れて来た。

 痩せた男は、10人の犯罪者を連れて別室に入った。

 おそらく全裸にして調べて居るのだろう。

 またまた女給がお茶を運んで来て、僕らに配ってくれた。

 ついさっきまで奴隷としてここに居たリタは飲んで良いものか迷ってる。

 世話担当になったリツが小声で何か言ってる。

 ロイ達と一緒に奴隷商に売られた事でも話して居るのだろう。


 お茶を飲み終わるころ、痩せた男がゴウツ店主に耳打ちしてる。

 別に高額じゃ無くて良いから早く終らせたいよ。


「アラン様、お待たせ致しました、健康な低級冒険者10人纏めて金貨30枚で買い取らせて頂きます」

「思ったより多い金額だね、その値段で良いですよ」

「商談成立ありがとうございますです! 上級冒険者になられたアラン様、今後困難な指名依頼が多くなると思われます! そんなアラン様にうってつけの奴隷が居りますです! 斥候職でダンジョン罠の解除や魔物や敵をいち速く発見する、優秀なアサシンで御座いますです! いかがでしょう? ご覧になって気に入らなければ無かった話で構いませんです」


「優秀なアサシンがどれくらいの者か、僕達に着いて来れる人材か? 不明です金額しだいで考えます、いくらですか? アサシン」


「アラン様には多くのお買い上げ頂いて居ります、金貨15枚で如何でしょう? 奴隷商で燻らせるのは勿体無い人材です、アラン様のパーティーで有意義に使って頂きたくお勧め致しますです」


 従業員が女性を連れて来た。


 背は僕と同じくらい、すらりと細い体型で美形、年齢不詳僕らより歳上だろう。

 戦闘にしても僕達は手探りで進めてる素人集団、戦いのプロは欲しい。

「アサシンさん名前は?」

「ナオ」

 ぶっきらぼうな返答がかえって来た。

「ホーンラビの異常発生したダンジョン、対策ある?」

「角が恐い、戦闘職はバックラーを装備、襲って来たホーンラビを弾き返し剣で刺す」

「買った!」

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