第8話 ギルド指名依頼【1】

「今夜はギルド宿舎に泊まって」

「え? 良いのですか? 野宿するつもりでした」

「夜は肌寒くなったでしょ、野宿は止めて宿に泊まりなさい、何なら宿舎にずっと泊まって良いですよ」

「有り難う御座います!」

 まともに寝れるって、何より一番嬉しかったりする。

 向かいだから、冒険者ギルドには直ぐに着いた。

「お腹が空いたでしょ? ギルド酒場で夕食食べよ!」

「「「はい」」」

 自炊でなく食堂に通うとお金凄くかかりそう。

 薫製肉かじり水で流し込む、いつもの食事にする積もりだったアランは支払い金額が凄く気になった。


 ギルド酒場は時間が早いためか、結構空いてる。

 ピサロさんは奥の席に行き座ると。

「スープと串焼き4人」と注文した。

「へい! サブギルマス!」ってカウンターの親父が返事してる。

 ピサロさんって凄い人だったんだと改めて思った。


 お金は金貨1000枚をギルド貯金にして、金貨500枚受け取り100枚マジック袋代として支払い武器屋に3枚支払った。

 残り397枚マジック袋に入ってる。

 マジック袋と言えば全長2メートルある超剣が、全く問題なく収納出来てる、想像以上に凄い物だった。


「へい! 御待ち」

 流石ギルド酒場の給事、ゴツいおじさんが食事を運んで来た。

 バスケットに山盛りのパン、スープはミルクで煮込んだ大きな肉の塊にゴロゴロ野菜が一杯入った肉と野菜のミルク煮って感じ、串焼き肉は大人の拳位の大きな肉が3個刺さった物、甘辛タレを付けた凄く旨い肉だった。

 山盛りのパンも全て完食、こんな旨い食事は初めてだ。

「「「満足! 美味しかった!!」」」

 支払いいくらになるかちょっと心配したが、スープが銅貨20枚串焼き肉が銅貨10枚って無茶苦茶安い。

 銀貨1枚と銅貨20枚支払った。

「あら? 私のぶんまで」

「引率のお礼にもなりませんが、有り難う御座いました」


 ギルド宿舎に案内された。

 ふかふかベッドが3台ある豪華な部屋だった。

 色々あった一日、疲れてベッドに倒れ込む様に眠った。



 ◈ ◈ ◈


「ピサロどうだった?」

「あの子達化け物よ! 誰も持てない超剣を片手で軽々振り回す3人よ!!」

「ほう! ではもう一頭いたと言うクレイジーベアの討伐、指名依頼して大丈夫そうか?」

「ギュンタさん? アラン君達に凄く肩入れされて、いつものギュンタさんらしく無いですよ? 確かに直ぐに上級冒険者になりそうな人材ではありますが…」

「2年前の後悔だ」

「2年前?」

「2年前イズルとヤツデの二人新人登録した、覚えて無いか?」

「登録した直後、迷いの森のゴブリンに殺された二人ですか?」


「あの二人も、ゲンカイ村から逃げて来た、アラン達と同じ過酷な村から逃げて来た者だった…あの時もう少し上手くフォローしてやったなら、死ぬことは無くアラン達みたいな凄い冒険者になって居たのでは無いかと後悔しておる」


「そう言えば、ゲンカイ村から奴隷が出荷されたそうですよ! アラン君達も逃げ出さなかったら奴隷商に売られて居たのでしょう」

「もしかすると、奴隷商が仕入れた奴隷にアラン達の仲間が居るかも知れん、紹介状を書くので明日奴隷商にアラン達を連れて行ってくれ!」


「アラン君の友達も化け物みたいに強かったならどうします?」

「勿論大歓迎だ!」

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