義務を果たしているか?
幼馴染の男の子のことが大好きな幼馴染の少女ほど尊いものはない。そこに黒髪、ポニテ、巨乳が合わされば比肩し得る存在がないことはもはや言うまでもない。
世のロマンス主義者たちが求める「運命的な出会い」なるものも、空からなんか降ってきたのであれ、パンを咥えて走っていて曲がり角で激突したのであれ、幼き日に毎日のように一緒に遊んだ原風景の記憶に打ち勝つことはできない。
そのことはドラ〇エ5のリメイクでヒロイン間のパワーバランスを均衡させるためにわざわざ髪の青い方との幼少期の交流イベントが(取ってつけたように)追加されたことからも明らかである。
童心の赴くまま手を繋いで野原を走り回った記憶。一緒に縁側に腰掛けてスイカを食べた記憶。畳の匂いに包まれながらお互いにくっつき合って午後のお昼寝をした記憶。
時には冒険もあり、乗り越えるべき試練もあり、子供の足には大変な坂を手を引っ張ってもらって登り切ることもあっただろう。恐ろしいエイリアンを迎え撃つためにキャプテンソーマとその片腕ホークが何時間も篭もった険しい地形の中の秘密基地も、二人が成長した今では、簡単に辿り着ける場所にその遺構を残しているに違いない。
幼馴染ヒロインでは他と比較して、往々にして最初の出会いはさほど注目されない。それは幼馴染という属性の弱点ではない。なぜか? 出会いなどもはや必要ないほど既に絆は固く結ばれているからだ。
ゆえにこう言うことができる。
幼馴染を好きになること、これはもはや義務だ。
すべての物語の主人公たちは、今すぐあの日の聖なる誓いを果たしに行くべきだ。
地球連邦宇宙軍大尉 荒川瀰都土
※本稿は著者の個人的考えに基づいて作成されており、地球連邦宇宙軍の政治的立場を代表するものではありません。
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