第14話 落とし物
空から物が降ってくるようになった。
昨日はブロック。今日は細切れの紙。
紙が風に乗ってくるくると舞う。
バサッ――私の顔に紙が飛んできた。
「うわっ」
紙は細切れに見えただけで、実際は私の顔より大きく、記号が切れているようにみえる。
私が紙を持ち考えていると、空から降りてきた手が私を掴んだ。
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