ポチの七話 今日は校庭で観察だよ

 今日は、学校で理科の授業を頑張るんだよ。

 校庭に出て、いろいろな生き物を観察するんだ。


「虫眼鏡で太陽を見てはいけませんよ。最悪、目が見えなくなってしまいますよ」

「「「「「はーい」」」」」


 花先生の注意に、みんなが元気よく返事をしたよ。

 目が見えなくなったら、何にも見えなくなっちゃうもんね。

 花先生の注意は、絶対に守らないといけないね。

 タブレットと虫眼鏡も持ったし、みんなで校庭に移動します。


「五分前になったら、先生が合図をします。校舎裏とかには行かないようにしましょう」

「「「「「はーい」」」」」


 いよいよ、観察タイムの始まりだよ。

 ポチは、ミッケちゃんとリルムちゃんと一緒に色々なものを見つけるんだよ。

 みんなも、色々な場所に散らばっているね。

 先ずは、校庭にある大きなヤマモモの木の周辺にいきます。

 ヤマモモの木はとても大きくて、校舎よりも高いかも。

 昔からある、凄い木なんだよ。


「うーん、アリさんはたくさんいるけど、他の虫とかはいないね」

「鳥さんも、木の上にいるから良くわからないよ」

「流石に、ここにいるのは限られるね」


 ミッケちゃんとリルムちゃんも、これ以上はお手上げって感じだよ。

 直ぐにタブレットにポチポチと結果を入力して、次の場所に向かうよ。


「わあ、小さいメダカがたくさんいるよ!」


 お庭の一角に、たくさんのメダカがいる小さな池があるんだよ。

 大きいメダカに混じって、小さなメダカも一生懸命泳いでいるんだ。

 これは、絶対に書かないといけないね。

 ポチだけでなく、ミッケちゃんとリルムちゃんもタブレットに小さなメダカのことを書いていたんだよ。

 リルムちゃん曰く、今年産まれたメダカなんだって。

 みんな、大きくなって欲しいね。


 コツン、コツン。


「うん? 誰かな」

「コケッ」


 もうそろそろ次のところに行こうかなと思ったら、ポチの背中を誰かが突っついたんだよ。

 実は小学校には野良ニワトリがいて、よくポチたちのところに来るんだよ。

 とっても強いニワトリで、犬や猫も追い払っちゃいます。


「ついでだから、ニワトリも書いておかないとね」

「コケッ」


 サッ。


 ポチの言葉が分かったのか、ニワトリは何故か翼を広げてカッコいいポーズをとったよ。

 もちろん、ミッケちゃんとリルムちゃんもニワトリのことを書いていたんだよ。

 よし、これで必要な分は書いたね。

 うーん、でもまだまだたくさん時間はあるよ。

 でも、グラウンドは上級生が体育をしているし、どこか良い場所はないかな。


「グラウンドの芝生には、バッタがたくさんいるんだけどね」

「木のところには毛虫がいたから、近づきたくないなあ」

「そういえば、生垣に除草剤まいていた。近づかない方がいいかも」


 みんなも悩んだので、花先生にどうしようかと聞きに行きます。

 花先生のところには、ポチたちが書いた色々なものが表示されているんだよ。


「ポチちゃんたちは、流石の観察力ですね。ただメダカがいるだけではなく、大きさや色などもよく見ています。提出としては十分ですよ」


 花先生にも、大丈夫って言われちゃった。

 ということで、一足先に教室に戻ろうとしました。

 すると、ある場所にみんなが集まっていたのです。


「コケッ」


 なんと、ニワトリを書こうと男の子がいっぱいいました。

 ニワトリも、自分を書けとビシッとポーズを決めています。

 花先生も、ちょっと苦笑していますね。


「ニワトリ以外にも、必ず一つは書かないと駄目ですよ」

「「「はい!」」」


 花先生の注意に、男の子は元気よく返事をしていました。

 ポチたちは、メダカの他にアリさんも書いたもんね。

 こうして、賑やかな理科の授業が終わりました。

 男の子は、教室に戻っても誰が一番上手にニワトリを書いたかで盛り上がっていたんだよ。

 でも、間違いなくリルムちゃんがニワトリを一番詳しく書いていたかもね。

 もちろん、ポチもミッケちゃんもニワトリを一生懸命書いたよ。

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