鳥畑わかばは橋の上で痴漢に遭った――かと思いきや相手は女子高生!?
わかばはそのまま痴漢――ではなく浜田ななおと鳥見部たちにバードウィッチングに誘われて!?
楽しむことにかけて天才的、元気いっぱいの浜田ななお。
鳥知識満載のまるで生きている鳥辞典、咲野ひまり。
まるで王子さま、鳥見部の配慮人、倉和ゆうき。
キャラ立ち満載の多彩なメンバーに、わかばは――?
明るく爽やかで読みやすい。鳥について何もしらない自分でもさくっと可愛い女の子たちのじゃれ合いに心をほんわかしながら読めてしまった。
ななおちゃんの天真爛漫な明るさは、周りのメンバーにたしなめられならも、爆発する勢い。元気な少女を見ているとこっちまで元気をもらえる。可愛い。
すさまじい鳥トークを披露したひまり先輩。口調からおとなしめでクールな女の子なのだろうけれど、鳥が絡んできたらもう、大変。鳥への知識は彼女の鳥への愛。淡々とした口調だけどその裏側にあふれる愛を秘めた不思議な女の子。
王子様キャラ(と自分は勝手に思っているが)ゆうき先輩はもうかっこいい。鳥を見ることに集中して身の回りの危険に気がつかなかったわかばをそっとフォローする。その仕草のかっこよさ。
この三人はそれぞれ、鳥見を「楽しむこと」「鳥を知ること」「周囲に気を配ること」と、バードウォッチングに必要な姿勢を教えてくれる。そして、読者は、初心者のわかばと共に「はじめての一歩」を踏み出すのだ。
そういえば、祖母の庭で頬の赤い鳥が水浴びしている様子をみたことがある。スズメより少し大きい鳥。作中に頬の赤い鳥はヒヨドリと出ているが、もしかして――? 調べて見なければ。
鳥についても興味がわくような一作。
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