縁
「ああ、よかった。目を覚ました」
章成は喘ぐ。声が出ない。体が動かない。
「君、道に倒れ伏して(行き倒れて)たんだよ。ここは、
「あか…も、が、さ……」
章成は
「ああ。わかっている。
言いながら、
章成は、自身が赤斑瘡で死ねば、
「弟の
「私の
僧――
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