双極性障害、画角、広角レンズ
井桁 波瑠
第1話 ハローファックユー
こんにちは、はじめまして、くたばってください。
くたばってください、あなた。
くたばってください、仕事。
くたばってください、日本。
くたばってください、世界。
これからの話には嘘は含まれておりません。
私は、双極性障害Ⅱ型、発達障害、睡眠障害を患っており、障害者手帳2級、精神病院に3回ほど入院していて、今はステルス性能満タンでこの世界に溶け込んでいます。
そんな私の日常であったり、作り話を書いていくつもりですので、そっとあなたのそばに刃物を添えましょう。
ここから先は暇な人が読んでください。
私は、なぜ病気になったのか、を知っています。
それは「生き方」です。
小学校、中学校、高校、大学って何となくレールがあると思うわけであります。
途中で就職するのもいいでしょう。
ある程度先までの下書きのようなもの(生き方)があったはずです。
私は大学を卒業し、コンサルティング会社に就職しました。
そのあたりからでしょうか。
誰も私を肯定しなくなったのは。
いえ、否定もしなくなったのです。
今まではそれがあたかも正しかったかのように
周りが、自分が進んで行きました。
「未来」は真っ白な画用紙だ、なんて言うバカがいると思うわけでありますが、それは違います。
「未来」は毎日、彫刻刀のようなもので削っていく「何か」なのではないかと思っています。
彫ってしまえば、もう消すことのできない過去として残っていきますし、何を彫るかは自分が決めなくてはなりません。それを毎日、ひたすらに続けていく行為そのものが「生き方」だと思っています。
何を彫ってもいいと突然に投げ出されたのは、私は就職がきっかけだったのだと今になって思います。
私は、怖くなりました。
消えない過去として、自分を彫っていく。
そんなこと、今まで教えてもらってないですし、掘り方すら教わってない、それに正しいのか間違っているのかも分からない、そして誰もが結果ばかりを見て、彫っていく姿を見ない。
ガクガクと震えた手で彫っていく。
合ってるのか間違ってるのか、分からないまま掘り進めていく…
私は諦めました。彫っていく、描いていく行為自体をやめることにし、生命を終わらせようと試みました。
そんな私の考え事、呟きを残せたらと思います。
気になる人がもし一人でもいてくれるのであれば
私はきっと救われますし、きっとその一人の刃物としてあり続けられると思います。
ありがとうございました。
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