第3話厄介ごと増える
結局、委員の一人の方は、不測の事態が、解決したのか、無事復帰して、僕は助かったのだか…………。
「今日からだよなぁ、家に来るの?あっ言っとくけど、お迎えの執事も、高級車も、断る」
「えっ、どうやって、学校に、通うのだ」
「電車と、お前の足で、歩行するんだ、我が家には、我が家のルールがある」
と、カッコよく決めたつもりの僕だったが、アイツは、ニヤニヤしながら
「いつも、無口なのに、嫌に、積極的に、言うんだね」
(なんだ、こいつ、楽しげに、嫌な予感しかしない)
「何、何、ついに、お前ら同棲でもするのか?」訳分からん木崎のツッコミに、思わず僕は、教科書で引っぱたいた
「暴力反対だかんな」慌てて、木崎は、カバン抱えて、出ていった。放課後のバタバタで、誰にも気づかれないと、僕も油断してたが、アイツは、隣で、クスクスわらってる。
まあ、なんにせよ、大人しく家に、たどりつけて、ホッとした。
「ただいま〜」
「あっ、お兄ちゃん、おかえりー、えーと、妹の宇美、うーちゃんでーす」
「お世話になります。高山優真です。しばらく宜しく、高木に、こんなキュートな妹いたなんて、意外だなぁ」
「妹に、手出したら、殺す」
「えー、シスコンかよー」
「うるせぇ、部屋2階な」
「兄弟仲良く、子供部屋だったりして……」
「バカ!兄貴と俺の部屋だ!」
「はっ?」
「兄貴は、大都会の大学で、一人暮らしを楽しんでるから、二段ベットの上と、机、貸すだけだ」
「あれ?お前、荷物は?」
「俺を何様だと思ってる?手荷物は、最小限だ、だが、宇宙だっていれられる」
「言っとくが、ルールわすれんなよ」
「へいへい、お前は、王様かよ、学校では、猫何枚かぶってんだよ」
「君のせいで、平穏無事な、ひっそりした学園生活が、汚染されてるつーの!」
僕は、誰にも関わらず、関わりなく孤独を愛し、本の世界を浮遊したかったし、上手く立ち回れてたはずだった←過去
なのに、この見てくれ超ハイスペックな、やつに、関わる事で、クラスの注目の渦に巻き込まれつつあるのだ。
「右側の奥が、君の机」僕が、指指すと、ヘラヘラ笑いながら、机に、カバンを、置きイスに座るなり
「寝るのは俺が上でいいんだよなぁ」
「言い方!キモイんだよ!さっさと、しろよ。僕は夕飯用意するから……」
「えっ?お前が作るの?大丈夫なのかぁ……」
「嫌なら、食うな!母さんは、出張中だ!」
「人が食べても、大丈夫なの、頼むぜ!」
「心配ないさ、僕も妹も、食べるんだから」
階下から、妹の声が響く
「お兄ちゃん、洗濯物、取り込んでよ、私今日はお風呂掃除だから」
「分かった、今行く、ほら、早く制服着替えろよ、先に下おりるから」
「今日は、ハンバーグに、味噌汁にスっかな、野菜はレタスに、トマトの簡単サラダで………」
(はぁ、プライベート空間まで、アイツの侵食受けるなんて……………なんのバツゲームなんだか?)
二階から、あいつが降りてくる。
「先に、風呂か、食事か?」
「まるで、新婚夫婦の会話だな」
「うるさい!こっちは、忙しいんだ。手順があるんだよ、お坊ちゃま」
「どうせなら、旦那様がいいなぁ」
「お前なぁ、熱湯風呂に、ぶちこむぞ」
険悪なムードに、妹が、顔を出す。
「手かそうか?お兄ちゃん?」
クスッと、笑いながら
「お風呂掃除、終わったし、お湯はっといたよ、湯加減は、バッチリ!」
「なら、先に風呂にするか、夕飯よろしく!」
言うなり、パッと消えた
「まったく、なんなんだ」
「お兄ちゃん、そう、カリカリしないで、こっちまで、調子くるっちょう」
「まっ、母さんの作り置き、ハンバーグを冷凍庫から、出して、チンして、ミートソースで、煮込んでと、パスタも、少しゆでとくか…………、レタスは、ちぎって、豆苗、きゅうりに、ミニトマト、玉ねぎドレッシングと…………」
(こうしてると、なんか、おちついてくるなぁ、化学の実験なみか、さしずめ、アイツは、モルモットだ!)
夕飯は、いつも、どおり、一人増えても、何もは変わらず食べ終えた。食器洗いも、今日は 僕の担当…………!
「おい、サラ拭く程度は、手伝え!」
「お客様にも、容赦なしかぁ?」
「誰が、客だよ、押しかけ居候だよ!」
「へぇ、友達泊めるだけでも、珍しいと、思ったんだけど、案外、仲いいんだ、へぇ…………」妹の一言
「気色の悪ぃこと、言ってないで、早く寝ろ!湯冷めすんぞ」妹を、さっさと追いやって、2階の自室へ上がった。
「こんな時間から、まさかの就寝?」
「バカか、宿題、復習、予習、さっさとしないと、寝れないぞ!」
「はい、はい、真面目だねぇ、何十枚も、猫被ってたら、そうなるか………。生憎、答え なんて、すぐ分かるから、ゲームの世界対戦でも、参加するよ」
言うなり、サッと、ベッド上段へ移動した
こうして、同居1日は、何とか終えた。
毎日は、何の変哲も泣くの、繰り返し、まあ、やつの、料理の文句は、さておき、僕は、学校では、距離を置きつつ、家では、仕方なく、世話を焼き、だいぶ慣れつつあった。
(今日あたり、そろそろ、いいかなぁ、真夜中だし、風もいい)
僕はそっと、ベッドをぬけて、黒一色の服に着替えた。
窓を、そーっと、一杯に開いた。ゆったりとした風が、心地いい、ゆっくり目を閉じ、息を整えると、フワッと体が、宙に浮く、目が慣れてきたら、窓枠に、足をかけ、風に、身を任せて夜の闇に、吸い込まれるように、外に、そして、上昇する
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