創作エッセイ・自分語り③

 古志加こじか……バトルヒロイン。三虎が大好き。一途な片想いをする。媚びることはないが、可愛い。女が描く可愛い女性キャラって難しいところがあるが、可愛いを限界突破させてみせる! 


 佐久良売さくらめ……怖い女。男に心を動かせず、恋愛をあきらめた悲しい女。しとやかな美女、誇り高い。閉ざした心を開き、男を愛する時、読者に感動を生む!


 ハク ……大人の女。虐げられ、ぼろぼろに傷ついた彼女が、真実の愛を得て、幸せに満たされた時、その美しさは明星のように光りだす。彼女は全てを捨てて、愛をとる。


 ヒーローもそれぞれ、個性豊かに。

 大事なのは、ヒーローが物語のなかで、しっかり恋に落ちること。ヒロインから見て、ヒーローが魅力的であること。


 キャラ作りには自信がありました。

 でもそれだけでは、まだ足りない。

 物語もハラハラの展開で、読者さまを面白さで圧倒するようでなければ。言葉は悪いですが、面白さでぶん殴る、と思ってプロットを作りました。


 キャラ作り、プロット作りを終えたら。

 物語を書き始め……られませんでした。

 まだまだ、資料集めに納得がいかなくて。しばらく資料集めだけしてました。

 ノート三冊分くらいです。(図書館から借りてきて手書きで書き写す)

 ようやく納得できて。

 物語にとりかかり……。


 ノートに鉛筆で、物語を手書きします。

 私は絵も描くので、手書きが良いのです。


 始めに書いたのは、佐久良売の物語(のちの『恋や明かさむ』)でした。

 →頓挫しました。

 プロットがあっても、筆力が足りなくて、筆が止まってしまったんです。


「真比登の章」

 第三十五話 建怒朱雀たけびすざく

https://kakuyomu.jp/works/16817330667140952851/episodes/16817330668886500313

 ここらへんです。


(やばぁ……。書けへんわ。)


 そう悟った私は、方向チェンジ!


 古志加の物語(のちの『蘭契ニ光ヲ和グ』)に着手します。


 あのね、『蘭契ニ光ヲ和グ』は、大川さまの前日譚、と言ってるけど、もとは、『蘭契ニ光ヲ和グ』と『あらたまの恋 ぬばたまの夢』は、一つの物語です。

 カクヨムで公開する時に、大川さまがオンギャーと産まれた時からスタートし、しばらく辛い展開が続くので、読者さまはついてきてくれないだろうと思って、一つの物語を二つにぶった切って、ヒロイン古志加の登場シーンから始めたんです。

 だから皆……『蘭契ニ光ヲ和グ』、読めよ。(宣伝)


 古志加の物語(のちの『蘭契ニ光ヲ和グ』)は、筆が止まりませんでした。良かった!


 年を取って良かったです。

 若い時の私には、この、作品をねばり強く書く強さが不足していました。

 大人になった今だから、書けているのです。


 

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