創作エッセイ・自分語り① 

 加須 千花、創作論を書きました。

『【創作論】甘ちゃん素人、コメントに飢える』

 https://kakuyomu.jp/works/16818622175665852385

 です。

 『遣唐使の恋』を毎日更新中で大変なのに、カクヨム初心者さまにどうしても伝えねば、早く伝えねば、と思った事柄ができてしまい、時間を大幅に使って書くことに。ヒィー、大変( ;∀;)


 お陰様で盛況でして、あと、嬉しいコメントがたくさん。初心者だった頃を思い出して懐かしい、とか、自分もそうでした、とか、加須 千花の作品を褒めてくれるコメントもちらほら。


 んもう。そんなに褒めてくれて、褒め殺しなの?

 加須 千花、こんなに嬉しいコメントを沢山もらえると思ってなかったから、喜びのあまりハートマークを振りまきながら、あちこち歩きまわっちゃうよ?

 皆さま、ありがとうございます!!





『甘ちゃん〜』で頂戴したコメントをかんがみて、万人に通じる有益な情報より、加須 千花らしい話作りの裏側を知りたいのかな、と感じたので、こちらで語ることにします。


『甘ちゃん〜』は、私の作品を読んだことがない、創作論にだけ興味があるという人でも読んでもらえるよう、万人に有益になるであろう情報を書きました。


 この『創作エッセイ・自分語り』では、私の作品を読んだことがある人、『甘ちゃん〜』の浅い情報では足りず、私の作品作りをもっと知りたくなった方をターゲットにします。

 つまりディープ。




 ああ恥ずかしい。自爆ボタン押したくなっちゃう。ぶるぶる……。(手の震え)








 昔からマンガや本やアニメが好きで。

 ファンタジーや、ロマンチックな恋愛モノが好きでした。

 絵を描くことも好きで。


 空想の世界に浸っているのが好きな子供でした。

(今でもその本質はあまり変わっていない)


 自分が創作をすれば、よりその世界に浸れることもわかっており、物語を作りたい、マンガを描いてみたいという欲求がありました。

 でも、どうも半端なんです。マンガは背景を描くのが苦手だし、小説を書くと、───あれは小学生だった───あとから読み返して、自分の中二病っぷりに絶望しました。小学生なのに中二病とはこれいかに。


 内容が薄っぺらいのも自分でわかりましたし、恋愛モノを描いてみたいけど、男性心理が未知すぎて、手に負えない。

 子供の私は、描いたマンガも小説も細切れにしてゴミ箱に滅却!

 すでにこの頃から、恥ずかしさのあまり自爆ボタンを押したくなる性格です。


 そんなこんなで大人になり、大好きな人を夫にしました。結婚で生活はガラリと変わりました。


 私は自分の中でずっとくすぶっていた、物語を作りたい、という思いに目をむけました。


 大人になった今なら、男性キャラも描けるんじゃないか。

 恋愛モノ。私しか書けない、圧倒的な浪漫ロマンを書けるんじゃないのか。

 人生経験を生かして、薄っぺらくない話を書けるんじゃないのか。


 年を取るというのは、若い感性を失うことです。

 いろんな経験を自分のなかに蓄えられるということです。

 子供、少女時代の私は、物語を書きたい気持ちがあり、キャラを作れても、その先が作れませんでした。

 物語を構築して動かす力が足りなかった。

 でも、大人になった今なら、キャラを作っただけじゃなくて、その先が、人生経験を肥料にして作れるんじゃないか。

 物語を一ページも書かないのに、根拠のない自信、今なら書けるという自信が、確たるものとして自分にありました。


 ───書きたい。

 ───何か、何か、世の中にまだない、圧倒的な浪漫と言えるにふさわしい舞台はないか。

 ───私のキュンキュンくるヤツ!


 そして出会ったのは、遣唐使特集のテレビ放映でした。おそらく2010年の頃。(はっきり覚えてない。)

 遣唐使船に乗って、日本にやってくる、奈良時代の装束で着飾った女性をテレビ画面で見た時に、ビッ! ときたんです。






 …………海を渡り…………。





 彼女は、全てを捨ててきた。

 言葉も通じない、未知の国。

 唐のほうが、当時は先進国だったはずです。

 船の旅は危険もある。それでも彼女は微笑んで船に乗っている。


 愛ゆえに。


 そう。ハク の原型です。



 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る