他者の不幸をその身に背負い、命を落とすことを定められた少女と、死ぬたびに生まれ変わり続けるその少女を、気の遠くなるような長い間、見つめ、護り続けてきた不老不死の男。
色々な時代を前後して展開する物語は非常に引き込まれ、ある過程で少女の下を離れた男の、思いは近くとも、共にいることのできない切なさは、胸が痛くなりました。
最後まで展開が読めず、でもだからこそ、物語の最後には、形容のできない感情で胸がいっぱいになりました。
もっと多くの人の目に触れてほしい作品なのですが、この作品の良さを過不足なく伝える語彙が浮かばず、悔しい限りです。
IQ低めに言うと、めっちゃよかったから読んで。男と少女はいいぞ。となります。決してそれだけではないのですが、その関係性が切なさの根底にもあるかと思うので。
ひとこと紹介に選んだ、「今度こそ、君を」という部分は、もちろん生まれ変わり続ける少女に向けての男の言葉なのですが、「いつか、あなたを」というのは少女側と想定して選んだ言葉です。
少女側が男になにを望んだのか、それを、結末にて確認していただけたらなと思います。