第23話 白の支配者の過去
私は昔……どれほどだろう、でもはっきり覚えている。いや、あんなものを忘れる方が難しい。そう【最悪戦争】だ。
私は弱かった、とても……。最悪戦争は世界に数個あるとされている大地の守手が全員敵対した時の戦いだった。
要するに世界が終わる戦い。
私は数個ある大地の一つ《三の大地 デイヤヘイム》に住んでいた。そこは守手である《シャクストルジア》が管理していた大地だった。管理は雑で皆が飢えで苦しんでいた。毎日死に物狂いで働かないとご飯も食べれない、働いても十分に食べ物が食べれない状況だった。
そして私は
一人の少女がデイヤヘイムにやってきて、デイヤヘイムの街を一つたった一人で壊滅させてしまった。現地の人いわば普通の人間では勝てないほどだった。そして私が住んでいた大地の守手が降臨した。
それが守手と統治を両方やっているシャクストルジアだった。シャクは私たちに一回も見せていなかった完全武装状態でやってきて、その少女と戦っていた。
少女は1つ1つの
シャクは全大地の守手の中で上位とされている相当に強い守手だ。それはデイヤヘイムに住んでいる全員が理解して、安心していた。
でもそれは夢だったのだ。シャクがその少女にとどめを刺そうとした瞬間。空が赤紫色に変化して、その次の事だった。シャクは急に吹き飛ばされたのだ。
それは今まで単なる遊びだと思えるほどに力の差があったんだ。その姿は民の全員が見ていた。
シャクは凄い数の
これには民は唖然とした。
シャクと謎の少年が戦っている間。一度戻った謎の少女が連れてきただろう数万の兵士を連れてデイヤヘイムにやってきた。
私たちはもうだめかと思った。最悪戦争で負けた大地の人間は基本奴隷など雑に生物とは思えない暮らしが待っている。だが謎の少年は違った。
少女が制圧しろ。という言葉を言う寸前だった。謎の少年がやめろと大声で兵士に聞こえるように叫んだ。その声は少女にも聞こえた。
「ルクスなぜ制圧しないの?。何か思惑があるの?」
「いや、ここはシャクストルジアの適当な統治によって上下が激しかったらしい。だからここの民の生活を奪うのは俺の本望ではない」
そう話していたはずだ。私は二人の謎の人物の目の前に言った。
「や、やめてください。お願いします!!」
私は謎の二人にそう言った。もちろんこの行動は間違っていたのかもしれない。周りにいた兵士が武器をこちらに向けてきたのだ。
「お前無礼だぞ」
「お前ごときがルクス様に話をするなど立場をわきまえろ!!」
「お前ら下がれ」
ルクスと言う人物の声で兵士は武器を下ろし一礼して後ろに下がる。私はそれを見て目をキラキラさせていた。そうしているとルクスルクスと言う人物が私に提案をしてきた。
「ねぇ、君なんて名前言うの?」
「は、はい……私はユイと言います……」
「ユイか、良い名前だな」
正直びっくりした。最悪戦争をしている守手がこんなにやさしいなんて夢でも見ているのかと思った。だが今だから言えるあの時優しかったのはデイヤヘルムの民があまりにも可哀想で制圧する気になれなかったからだと思う。
「ユイお前俺達と一緒に来ないか?」
「……え」
「確かに危ないのは分かる戦争も終わっていない。だけど、お前には隠されている力がある」
そう私はこの時まだ他人には言えなかった隠された力があった。これは自慢ではないが力を使えばそれなりに戦えるだろう。それを一目見たルクスは当ててきた。これには正直何も言えなかった。
「見た通りだけど……ユイは氷系の
「……は、はい!」
「では、レイラこの子のお世話をしてくれないか?」
「ルクスの頼みなら喜んでやるわ!」
そうして私はルクスとレイラという人物と残された戦争をすることになった。ルクスは強かったそれは、守手以上の存在に近いほどに。
ルクスは迷いなく次々と破壊の限りを尽くした。残りの《二の大地 ルイヘイム》《四の大地 ガランヘイム》全てを壊滅させた。最悪戦争終結後私たちはルクスとレイラが属している《一の大地 ミルヘイム》に帰還した。
初めて来る別の大地はそれは凄いものだった。町並みは綺麗で生きている生物すべてが明るいこんな大地だった。
そのあと私はルクスとレイラ直々にいろんなことを教えてもらい。
今では《
そして私はルクスが好き……。
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