第12話 四死聖典を制スル者
「《
「(メルシィ嬢の動きが読みにくい……)」
そしてこの
「《
メルシィのポルターガイストに対抗するようにギニアは結界系の
「お嬢ちゃんの欠点はいくつかあるのじゃが……。一番目立つものはやはり……」
「おじさん、私に指摘するな……」
いらだちながらそう発言するメルシィを気にする様子はなくそのままギニアは話を続ける。
「そう、君は一発が弱いんじゃよ」
「お前、もう許さん……」
「そうじゃそうじゃ、おぬしらあの子を狙っているようだけど。あの子には勝てないよ」
「うるさいうるさい!!。もういい《霊動
そしてメルシィは今までとは違った
メルシィは物理で戦うため、ギニアに接近して攻撃するのだが。今までとは桁違いの速度でギニアの元へ向かう。
「なぬ!」
「ははは、こんなのも見切れないのか!」
「(こやつ、動きがどんどん早くなっている……)」
メルシィの見た目は大体13歳ぐらいの容姿だがそれと反してギニアの斬撃を手で止めている。ギニアはメルシィの手に触れた瞬間その場で剣を落とした。
「なんじゃ……」
ギニアは自分の手をふと見るとなんと、メルシィに触れたギニアの手が腐食している。もうギニアの右手は腐食して使えない。そう悟ったギニアは自らの手を肩から切断し、技を放った。
その技をトリガーにみるみるうちにギニアの肩から腕が生えてきた。これを見たメルシィは流石に驚いていた。
「嬢ちゃん、もう分かったかな?」
「うるさい!。霊力全開
最終奥義であろうその技が解き放たれることはなかった……。なぜならギニアは誰もが目で認識できないスピードでメルシィの首を斬り落としたのだ。ギニアはすぐレイラの所に向かったのだがそこには断絶結界が展開されており中に入ることができなかった。
「あなたなかなかやるね」
「あぁ、君もだな……。あれ、メルシィの反応が途絶えている。はぁー負けたのか」
そうシンエイが言った瞬間レイラの腹部から赤い血液が噴き出たのだ。レイラは対応を遅れてしまいなかなかの深手を負う。
「(やばい、気づかなかった……あいつは一つ一つの行動に命が無い……。まるで空気を見ているかのようだ)」
動きの予兆もなく切りかかるシンエイはまさしくレイラが戦ってきた奴らと同じように強者の中の強者であったのだ。
「ただでさえ私の
「……なに、別に大したことではないだろう。だがそろそろお別れだもう終わらせる」
「《
シンエイの影から出てくる無数の蛇のような生き物はレイラの元へ向かう。レイラは自身の氷結の効果を利用して一体ずつ処理をしていく。
一方シュリは自身の特殊能力でいまレイラの身が危ないと察して、レイラの居場所を探っていた。
「レイラさんどこ……。なにかおかしい、明らかに桁違いの
そうしてシュリは自分の脳内で描かれている地図を利用してある一つの場所で反応がやんだ。
レイラはシンエイの技の一つで戦況が変わった、弾いても弾いても無数に生えてくる蛇のような黒い生物は素肌で触れると間違いなくヤバイと感じることができるほどに負の覇気がすごかった。そしてレイラの影から一本の蛇が出てくる。
レイラはここで死ぬのだなと確信した瞬間天井が大声と爆音と共に爆発した。
「ありゃ、やりすぎちゃいました……」
「え、シュリ?」
「レイラさん!。心配しましたよ!!」
「ごめんなさい。四死聖典が出てきたの」
レイラはシンエイの方に指を指す。そしたら今にも死にそうなシンエイの姿があり私は少し驚いた。だがそうも簡単な話ではなかったのだ。
シンエイの後方に出ている、赤と黒が特徴の特殊な転移門が展開されており転移門から出てくるのは、赤髪と隻眼の男だった。
その男は周りを見回して、シンエイを片手で破壊してしまった。それを見たレイラはキレそうになるがシュリに止められてシュリはその男にあなたは誰ですか?と質問した。
だが男はその話を無視してそのまま指を鳴らしてシンエイが展開していた断絶障壁を消し去ってしまった。そうするとようやく口を開いた赤髪隻眼の男は話し始める。
「皆さまこんにちは、私は四死聖典隊長をしております、リブルヘルンと言います」
レイラたちは唾をのむ、今までとは明らかに違う
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