ダンジョンに潜る。ドロップした食材を料理して食う。
大まかに言うとほぼそれだけ。
救助したアイドル配信者に慕われたりしないし、スタンピードを阻止して称賛されたりもしない。
はっきり言うと地味。
ところがこれが面白い。
地に足の着いた面白さというか、細部に至るまで「なるほど、ダンジョンが生えると世界はこうなるのか」と納得せざるを得ない緻密さでありながら、設定をひけらかして読者を白けさせるようなことは一切ない。
そして世捨て人のようでいて案外俗っぽい主人公。
基本面倒くさがりのくせに、美味いものを食うためには手間を惜しまない。
口が悪く、性格も良いとは言えない。
だが嫌な奴ではない。
むしろその口の悪さが痛快である。
この地味な話が何でこんなに面白いのか、つらつら考えて、ずっと昔にどこかで目にした言葉を思い出した。
「日記とは自分の死後に公開されることを期待して、嫌いなやつの悪口を書き連ねておくものである」。
なるほど。
読んでいてニヤニヤしてしまうわけだ。
じゃがバターさんの作品の中で『新しいゲーム始めました』が一番好きだったんですが、最近、同率一位に躍り出てきたニューフェイス作品です(笑)。
食に貪欲な主人公という設定はじゃがバターさんらしくブレず、ダンジョン飯テロをブチかましてきますが(笑)、特にこの作品で好きなのが、主人公のクールさです。
他の作品だと、親しい人にゆるくなる傾向がありますが、さすが元暗殺者!と言いたくなるくらい、冷静に周囲との距離を取りつつも社会に溶け込んでるとこが、ウザったい人間関係の描写がなく、さらに迂闊さもない主人公なので、ストレスなく読めてマジで好きです。
とはいえ、周囲の登場人物もキャラが立っていて、作品にコメディ感があるので、別に殺伐としているわけでもなく、飯テロとダンジョンと、ときどきお仕事…という感じで、まったりと楽しませてもらってます。
飯テロ作品が好きで、アンチヒロイン&ハーレムな方は(笑)、ぜひとも読んてみてください(^^)
マジで楽しみにしてる作品なので、もうすでに次の更新が待ち遠しいです。。