その居酒屋には、独特の返事があった。
「ヘイ! ガッテンだ!」
その言葉に、主人公・水島をはじめイライラするお客さんたちも少なくないようだ。
だが、イライラしたくなければ行くのを止めればいいのに、行かずにはいられない。
品がおいしいこともあるし、イライラの放出ができて後から清々しくなれるからだろうか。
「ヘイ! ガッテンだ!」
店員たちは件の言葉を、どのようなときも崩さない。
病的なものを感じつつも、水島にとってなくてはならない存在となっていく居酒屋。
果てにある結末を、どうか見逃さないでほしい。
「ヘイ! ガッテンだ!」